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旭日旗をなびかせ…日本の海上自衛隊艦艇、釜山に入港

登録:2023-05-30 10:17 修正:2023-05-30 12:56
29日午前、日本の海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」が31日の多国間訓練に参加するため、艦尾に旭日旗を掲げて釜山の海軍作戦基地に入港した/聯合ニュース

 29日午前9時30分頃、日本の海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」が、日本軍国主義の象徴である旭日旗を掲げて釜山海軍作戦基地に入港した。「はまぎり」は31日に済州南方の公海で行われる多国間海洋封鎖訓練「イースタン・エンデバー23」に参加するため、この日釜山を訪れた。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は日本の海上自衛隊の艦艇が掲げた旗は旭日旗とは形の違う「自衛艦旗」であり、これを掲揚するのは「国際慣例」だとして旭日旗掲揚を問題視しなかった。

 旭日旗は太陽を象徴する中央の赤い円を中心に16本の赤い光線が伸びている形で、かつて帝国主義時代に日本陸軍と海軍が軍旗として使用した。第2次世界大戦での敗戦後、日本の陸上自衛隊は旭日旗に比べて赤い線の数が少ない旭日の形の旗を採択したが、海上自衛隊は旭日旗をほぼそのままの形で自衛艦機として使っている。

 自衛隊の艦艇は停泊する際、艦首と艦尾に国旗と旭日旗(自衛艦機)をそれぞれ取り付け、航海時は国旗と旭日旗(自衛艦機)を艦艇で最も高いマストの上に掲げる。「はまぎり」は釜山の海軍作戦基地に滞在中、艦尾に旭日旗(自衛艦旗)を掲揚し、31日の多国間海洋封鎖訓練に参加する際にはマストに旭日旗(自衛艦旗)を掲げる予定だ。

 日本の自衛隊の艦艇は、1954年から自衛隊法施行令に則って自衛艦旗を日の丸と共に掲揚している。日本外務省のホームページでは、自衛艦旗を旭日旗の一種と説明している。しかし、韓国国防部は昨年11月から、自衛艦旗は旭日旗と形が一致しないため旭日旗ではないという態度を示している。旭日旗を日本軍国主義の象徴として受け取る国内感情を意識したものだ。

 金大中(キム・デジュン)政権時代の1998年と李明博(イ・ミョンバク)政権時代の2008年には、韓国が主催した国際観艦式に海上自衛隊の艦艇が旭日旗を掲げて参加している。その後、韓日関係が悪化し、海上自衛隊の艦艇の旭日旗掲揚は両国間の争点になった。

 文在寅(ムン・ジェイン)政権時代の2018年11月、韓国は海軍が主催した国際観艦式に日本の海上自衛隊を招待したが、旭日旗の代わりに日本の国旗と太極旗だけを掲揚するよう要求したところ、日本はこれに反発し観艦式に参加しなかった。日本は翌年2019年、自国で開催した国際観艦式に韓国海軍を招待しなかった。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足後、国防部は「日本の自衛隊艦艇が自衛艦旗を掲揚するのは国際慣例だ」とし、立場を変えた。昨年11月、日本で開かれた国際観艦式に参加した韓国海軍の軍需補給艦「昭陽」の将兵たちは、岸田文雄首相が乗っていた海上自衛隊の艦艇のそばを通る際に対艦敬礼をした。そのとき海上自衛隊の艦艇のマストには旭日旗がはためいていた。

 国防部のチョン・ハギュ報道官は25日の定例ブリーフィングで「通常、外国港に艦艇が入港する際にはその国の国旗とその国の軍または機関を象徴する旗を掲げる。これは世界的に通用する共通の事項」だと説明した。

 一方、大量破壊兵器(WMD)拡散防止構想(PSI)発足20周年高官級会議を機に31日に開かれる「イースタン・エンデバー23」には韓国、米国、日本、オーストラリアなどが参加する。この訓練後、イ・ジョンソプ国防部長官は、韓国海軍の大型揚陸艦「馬羅島」に乗り込み、訓練に参加した水上艦を査閲する予定だ。日本の自衛隊艦「はまぎり」も「馬羅島」のそばを通る際にイ・ジョンソプ長官に敬礼する予定だが、韓国の国防長官が自衛隊の艦艇を査閲するのは今回が初。訓練日程と規模は天候によって変わることもある。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1093704.html韓国語原文入力:2023-05-30 02:41
訳C.M

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