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局長級協議でソウルを訪れた中国外交部、台湾問題について「強い遺憾」表明

登録:2023-05-24 06:39 修正:2023-05-24 08:01
韓国外交部のチェ・ヨンジュン北東アジア局長が22日、ソウル鍾路区の外交部で開かれた韓中外交部局長間協議で、中国外交部の劉勁松アジア局長と話し合っている/聯合ニュース

 中国が22日、外交部のアジア担当局長を韓国に送り、台湾問題などに対する韓国政府の態度に強い遺憾を表明したことが分かった。大統領室は中国側とも懸案に関して緊密に協議していると強調したが、米国への密着外交による対中関係の悪化という難題が浮上しているものとみられる。

 中国外交部の劉勁松アジア局長は、広島主要7カ国首脳会議(G7サミット)の閉幕翌日の22日、ソウル外交部庁舎でチェ・ヨンジュン北東アジア局長と会談し、台湾問題に対する中国政府の遺憾を伝えた。中国外交部は「中国の核心の関心事について厳正な立場を表明し、その他の事案について韓国側と意見を交わした」と発表した。韓国外交部当局者も23日、会談結果について「相互の関心事と各国の関心事について、非常に幅広く率直で虚心坦懐に協議したと聞いている。協議は3時間30分近く行われた」と述べた。外交的に「虚心坦懐に協議した」というのは意見の相違や対立が明確にあらわれたという意味だ。

 韓中外交当局者間のムードは大統領室の説明とは全く異なる。キム・テヒョ国家安保室第1次長は前日、「YTN」とのインタビューで、「(中ロと)高官級レベルでも緊密に話し合っている」と述べた。

 中国政府の動きは、中国けん制を目指した米国に密着する尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の外交政策に鮮明な不快感を示したものとみられる。尹大統領はG7サミット期間中に開かれた韓米日首脳会談で、「太平洋島しょ国への関与とインド太平洋戦略に関する3カ国の協力」などに合意し、中国けん制の動きに加わった。さらに22日、G7サミットの成果を取り上げた国務会議での発言で、中国との協力強化については言及しなかった。

 先月20日、尹大統領が「(台湾海峡の)緊張は力で現状を変えようとする試みによって引き起こされたことであり、我々は国際社会とともに力による現状変更に強く反対する立場だ」とロイター通信のインタビューで発言した後、韓中は互いの大使を呼び出して抗議を行った。

 韓中間の公式高官級交流は、昨年11月にインドネシアのバリで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の際、韓中首脳会談が開かれて以来、ほとんど途絶えた状態だ。パク・チン外交部長官も、昨年12月末に就任した秦剛中国外交部長(外相)と電話で話しただけで、対面会談はこれまでなかった。

 一方、米国と日本は中国と対立しながらも、対中外交チャンネルを稼動している。日本の林芳正外相は先月、中国北京で秦剛外交部長と会談し、米国のジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)も10~11日、オーストリアのウィーンで王毅外交担当国務委員と会談し、2月の偵察風船問題後に途絶えた両国の対話を再開した。両国の商務相や通商相は今週ワシントンDCで会合する予定だ。

 政界内外では、尹大統領が対中関係の管理に乗り出すべきという声があがっている。聖公会大学のイ・ナムジュ教授(中国学)は、「尹大統領のロイター通信とのインタビュー以降、韓中間で対立が続いている」とし、「韓中局長級会談を通じて、中国は韓国側に(関連事案を)注視しているという点を明確にした」と指摘した。与党「国民の力」のユ・スンミン前議員もフェイスブックへの書き込みで「韓米同盟を強化することは正しい選択だが、中国と経済交流をする自由も確保しなければならない」と指摘した。

シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1093023.html韓国語原文入力:2023-05-24 02:46
訳H.J

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