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労働部長官のいない公開討論会…韓国の青年たち「週69時間労働、望んでいない」

登録:2023-04-07 01:35 修正:2023-04-07 11:16
6日、ソウル地方雇用労働庁前で「イ・ジョンシク長官のいないイ・ジョンシク長官と青年労働者の公開討論会」が開かれた=パン・ジュホ記者//ハンギョレ新聞社

 「週69時間は望んでいません。この場に集まった後輩である労働同志たちを見てください。私たちの前に堂々と出られますか?本人も恥ずかしいから出てこられないのではありませんか」(キム・ヒソン韓国労総青年政策諮問会議議長)

 「イ・ジョンシク雇用労働部長官」という名札だけが置かれた机の前で、レインコートを着た青年労働者たちは「労働界の先輩」イ・ジョンシク長官に対する失望感をあらわにした。民主労総と韓国労総の青年労働者たちが6日、ソウル雇用労働庁前で開いた「イ・ジョンシク長官のいないイ・ジョンシク長官と青年労働者の公開討論会」での出来事だ。この日の討論会は、先月30日に二大労総の青年たちが「4月6日午後7時」と日付を決め、イ長官に公開討論会を提案して設けられた。

 この日もイ長官は出席しなかった。韓国労総青年政策諮問会議のヤン・ギジョン議長は「現在大韓民国で最も多くの青年が所属している二大労総の青年たちの声を聞かせるために長官に公開討論会を要請したが、この場に来なかっただけでなく、今後いつ会おうという話もなかった」と語った。イ長官は、先月14日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が労働時間制度改編に対する見直しを指示して以来、現場懇談会を続けているが、二大労総の関係者とは会っていない。雇用労働部の関係者は「もともと大邱(テグ)で計画された日程があった」と説明した。

 長官のいない討論会場で、青年たちはそれぞれの職場で感じた労働時間改編案について話し合った。介護医療院で作業療法士として働いている保健医療産業労組・クムチョンス療養病院支部長のイム・ミソンさんは「1日12人から18人ほど治療をし、8時間勤務が終わると疲労困憊になってしまう」として労働時間の過重を訴えた。

 21歳の事務職労働者だと自分を紹介した全国特性化高校労組組合員のキム・ミソンさんは「(映画『次のソヒ(Next Sohee)』の)ソヒや私のように、今守られなければならない労働権さえ保障されていない現場実習生、高卒労働者が多い」とし、「(政府が)私たちのような労働者を保護するどころか、企業中心に労働者を使い尽くす週69時間制を進めている」と批判した。

 教師である全教組青年副委員長のチョン・スンヒョクさんは「安全でない職場、長時間労働に苦しめられているのが現実だが、これを解決することが労働者になる未来世代の学生たちのためにできる大人の責任ある姿勢ではないか」と問いかけた。

パン・ジュンホ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/1086887.html韓国語原文入力:2023-04-07 00:48
訳H.J

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