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北朝鮮、米国主導の安保理召集に猛反発…「さらなる軍事行動」を警告

登録:2023-02-18 06:28 修正:2023-02-18 07:20
韓米合同演習計画に「前例のない強力な対応」警告
今月8日夜、平壌の金日成広場で開かれた北朝鮮軍創建75周年記念軍事パレードに大陸間弾道弾ミサイル(ICBM)「火星17型」が10基以上登場した/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 北朝鮮が17日、北朝鮮の核・ミサイル関連の国連安全保障理事会(安保理)非公開会議が米国主導で召集されたことに強く反発した。韓米合同軍事演習についても、「力を誇示し、力で対応するのが米国の選択ならば、我々の選択もそれに相応するものになるだろう」と述べ、さらなる軍事行動を警告した。3月中旬に予定された韓米合同演習を前後に、北朝鮮が弾道ミサイル発射など武力示威を再開する可能性が高い。

 北朝鮮外務省は17日、報道官名義の談話を発表し、「今年1月、国連安保理で我々の自衛権行使を問題視する公開会議を開こうとして失敗した米国が、再び少なからぬ加盟国の反対意見を押し切って強圧的に安保理会議を招集した」とし、「安保理を不法非道な対朝鮮敵視政策の実行機構に転落させようとする米国の策動が、もはや容認できないレベルに達している」と非難した。

 国連連安保理は、米国など6カ国の理事国の要請を受け、16日午後(現地時間)、「不拡散と北朝鮮」をテーマに非公開会議を開いた。これに先立ち、安保理は1月30日にも北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐって非公開会議を開催している。米国は昨年11月末から北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を糾弾する安保理議長声明草案を作成し、加盟国と議論を繰り広げてきたが、「北朝鮮の安保保障上の懸念を解消しなければならない」という中国とロシアの反対で、これまで成果を上げられずにいる。

 北朝鮮外務省は「わが国は今年に入り、主権国家として当然取るべき正常な国防力強化の日程以外には、どの特定の軍事的行動措置も控えている」とし、「一方、米国と南朝鮮は、年初から朝鮮民主主義人民共和国の安全利益を侵害する懸念すべき軍事的示威行為に専念している」と主張した。

 さらに「米国と南朝鮮が今年中に20回余りの各種合同軍事演習を計画し、その規模と範囲を過去最大規模の野外機動戦術訓練の水準で展開しようとするのは、朝鮮半島と地域情勢が再び緊張激化の渦に陥ることを予告している」とし、「現実は米国と南朝鮮こそ朝鮮半島と地域の平和と安定を意図的に破壊する主犯であることを明確に示している」と強調した。

 北朝鮮外務省はまた、「米国の一方的な対朝鮮圧迫道具に変質している安保理に対する抗議として、正常な軍事活動の範囲以外に、追加の行動措置を再考せざるを得なくなるだろう」とし、「米国と南朝鮮が自分たちの演習構想をすでに発表した通り実行に移すなら、これまで見られなかった持続的で前例のない強力な対応に直面することになるだろう」と述べた。

 韓米は来月中旬の11日間、韓米合同演習「2023フリーダムシールド(FS:自由の盾)」を行う計画だ。同演習はコンピューターシミュレーションを通じて北朝鮮の核実験と軍事的挑発状況シナリオを想定し、合同防衛態勢を点検するものだが、両国は演習期間中に師団級の合同上陸訓練と20余りの韓米連合野外機動訓練を、過去の「フォールイーグル(FE) 」並みに実施する計画だ。

 韓国国防部と米国国防総省は22日(現地時間)、米ワシントンの国防総省庁舎(ペンタゴン)で、北朝鮮の核の脅威に対応するための8回目の拡大抑止手段の運用演習(DSC TTX)を実施する。国防総省が17日に明らかにした。DSC TTXは、朝鮮半島で北朝鮮の核危機が発生する時に備えて韓米両国の対応概念と手続きを発展させるために、両国の国防実務責任者が共同主管する討論式の練習だ。両国代表団は23日、ジョージア州のキングズベイ海軍潜水艦基地を訪問し、北朝鮮に対する警告のメッセージを送る計画だ。

チョン・インファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1080156.html韓国語原文入力:2023-02-17 15:59
訳H.J

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