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[梨泰院惨事]消防庁の電話で「惨事」知った警察庁、寝ていた長官…乱脈ぶり明らかに

登録:2022-11-05 06:38 修正:2022-11-10 21:32
警察庁長官の足取り…登山→地域警察のキャンプ場→23時に就寝 
惨事から2時間後に報告受ける…指揮・報告の「穴」が明らかに
4日午後、中区のソウル市庁前のソウル広場に設けられた梨泰院惨事犠牲者合同焼香所で、今回の惨事で息子を失ったある遺族が、当日のずさんな対応に反発し、尹錫悦大統領とソウル市のオ・セフン市長の弔花を倒している/聯合ニュース

 梨泰院(イテウォン)惨事と関連し、警察や行政安全部、大統領室間の報告・指示体系の乱脈ぶりが続々と明らかになる中、先月29日夜、ユン・ヒグン警察庁長官が惨事発生の報告を受けられないままキャンプ場で眠っていたことが分かった。警察庁も消防署を通じて惨事発生の事実をようやく知ったことも明らかになった。警察内部の非常報告体系に大きな穴が確認されたわけだが、警察庁特別捜査本部は、報告の遅れは事故の原因および責任を明らかにするのに直接的な関連がないとみて、優先捜査対象にしない方針だ。

 4日、警察庁は惨事に対しユン・ヒグン長官の対応が遅れたという批判と関連し、ユン長官の当日の足取りの一部を公開した。警察庁は「ユン長官は休日を迎え、国政監査などで先送りしてきた私的なスケジュールのため忠北地域を訪問し、午後11時に就寝した」と発表した。当時、警察庁状況担当官は午後11時32分にショートメールで報告を行い、夜11時52分に電話報告を試みたが、眠っていたユン長官はこれに気づかなかったという。状況担当官は22分後の0時14分に再び通話をかけ、ようやくユン長官につながったという。つまり、ユン長官は梨泰院惨事が発生したという最初の通報(午後10時15分)から45分の間、何の報告も受けられないまま眠りにつき、惨事発生2時間後になってようやくこれを把握したということだ。ユン長官は同日、知人たちと忠清北道提川(ジェチョン)の月岳山に山登りに出かけ、近くのキャンプ場に泊まったと警察庁は明らかにした。キャンプ場で地元の警察官と歓談した後、酒を交えて夕食を共にしたという。警察庁関係者は「(休日の)非常連絡は通常、携帯電話で行う。先にショートメールを送ったのは全体的に状況を伝えるためだったが、就寝中でそれに気づかなかったようだ」と語った。

 長官への報告が遅れたのは、警察内部の報告体系が崩れたことが大きな原因だったとみられる。警察庁は惨事発生の事実を当日午後10時56分頃、消防庁の電話を受けてから知ったという。警察庁関係者は「消防庁の協力要請の電話を受けた後、ソウル警察庁状況室に聞いて確認した」と明らかにした。

 それでも警察庁特別捜査本部は同日のブリーフィングで「すべての可能性を念頭において捜査している」としながらも、「今集中しているのは事故の原因と責任の所在だ。事故発生後、一定の時点が過ぎてからの報告にあまりにも焦点が当てられているが、冷静にみれば事故原因とどれほど関係があるのかを調べる必要がある」と述べた。警察が自らを捜査することに対する疑問の声があがる中、指揮部の責任より第一線の警察の現場対応に重きを置くともとれる発言だ。この日まで特別捜査本部が家宅捜索した8カ所に、警察庁長官室、龍山(ヨンサン)警察署長室などは含まれていない。ソン・ジェハン本部長は「ほかの疑惑についてはさらなる家宅捜索を行う計画」だと述べた。

パン・ジュンホ、チャン・ナレ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1065816.html韓国語原文入:2022-11-05 00:18
訳H.J

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