先月29日に「梨泰院(イテウォン)惨事」が起きる2時間前から、緑莎坪(ノクサピョン)駅などを含む梨泰院洞一帯の交通が混雑しているという通報が警察に殺到していたが、警察はその大半を「ハロウィーンだから」として単純終結させていたことが明らかになった。
警察庁は4日、「梨泰院惨事」当日の午後6時から圧死事故が発生した午後10時15分までの間に梨泰院交番に寄せられた計93件の通報の内容を公開した。通報内容を確認すると、事故発生の2時間前から梨泰院洞一帯の交通がマヒするなど、混雑した状況を訴える市民の緊迫した声が寄せられていた。
午後8時41分には、龍山(ヨンサン)区役所の駐車場から「30分も出られずにいる」という通報が入った。同地は緑莎坪駅の近くで、事故が発生したハミルトンホテルから500メートルほどの距離だ。「圧死」という単語は登場していないが、梨泰院洞一帯の交通の流れが滞った、混雑した状況であったことがうかがえる内容だ。龍山区役所の駐車場とその近隣の交通規制を要請する通報は、その後も事故直前まで計23件もあった。
また、これより前の午後7時1分には、事故現場から170メートルあまり離れた場所から「1時間も左折できずにいる」という通報が寄せられているが、警察は「ハロウィーンのため交通が滞っている」と伝える程度で事件を終結させていた。午後7時43分の「ハロウィーンイベントのせいで渋滞がひどい」という通報にも、警察は「ハロウィーンのせいで車の流れが悪い」と伝えて事件を終結させていた。
警察庁が1日に公開した「梨泰院惨事」関連の通報の中には、「圧死」という単語が使われているなどの危険の兆候が示されている通報が11件あった。警察はこのうち4件の通報に対してのみ現場に出動している。