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親世代の経験した「通貨危機の苦労」、こんな感じだったのか…苦しい韓国人留学生たち

登録:2022-09-29 04:00 修正:2022-09-29 08:36
3年6カ月ぶりに1ドル=1440ウォン突破 
外食やめて自転車通学に違法アルバイトまで
ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 「家賃は昨年より35%上がっているし、外食すると一食30ドル以上はします。そのうえドル高ウォン安だから、生活費を韓国ウォンで計算すれば息が詰まるほどです」

 2013年に韓国を離れ、現在は米ニューヨークの私立大学に留学中のLさん(23)は近ごろ、食費と交通費をできる限り減らすため、さまざまな方法を構想していると話した。ただでさえ高いニューヨークの物価はここのところ大幅に上昇しており、ドル高ウォン安まで重なったことで、韓国からの送金だけでは生活が苦しいからだ。Lさんは「できるだけ外食を抑え、自炊するようにしています。学校や他の場所に移動する時も、1年会員券が200ドルの自転車を主に利用しています」と語った。

 28日、ドル高ウォン安は一時1ドル=1440ウォンを超えるまで進んだ。13年6カ月ぶりのことだ。先月の米国の消費者物価指数の上昇率も8.3%を記録し、留学生は親世代や先輩世代が体験した1997年のアジア通貨危機、2009年のグローバル金融危機のような苦難に直面している。彼らは節約でひとまず持ちこたえているが、厳しいと口をそろえる。

 まず学費が問題だ。米国のバイデン政権は学費ローンを最大で2万ドル帳消しにするという政策を発表しているが、留学生にとっては他人事だ。ドルが少し上昇するだけでも大きな負担になる。私立大より学費の安い州立や公立の大学も同じだ。パデュー大学に通うソン・ギフンさん(24)は「一学期の授業料1万5500ドルが一度に払えないため、4回にわたって分納する。でもドルが急激に上昇したため、次の納付日にどうすれば良いか困っている。8月に計算した時より216万ウォン(約21万7000円)多く払わなければならない」と話した。アリゾナ州立大学に在学中のイ・ジェヒさん(22)は、「ドル高だけでなく、コロナ禍以降、授業料などの留学費用が1万ドルほど上がった。ウォン安ドル高に物価高まで重なったことで、留学生としてはできる限り生活費を節約せざるを得ない」と語った。

 留学生たちは生活費を節約するために様々な方法を考案している。ニューヨーク州立大学に通うチョ・ヨンジさん(30)は「留学生の立場で減らせる部分は食費しかなく、外食は2週間に1回くらいしかしない。外で食べなければならないことが生じれば、家の残り物でお弁当を作っていく」と話した。やはり州立大学に通うKさん(23)も「学食も高いので自炊している」と述べた。ソン・ギフンさんは「1冊300ドルほどする専攻の本も大学のコミュニティサイトを利用して中古で安く買っている」と話した。

ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 外国に短期滞在する交換学生たちも、進み続けるウォン安ドル高や思ったより高い物価に戸惑っている。9月から米国のある大学で交換学生として学んでいるLさん(24)は「月50万ウォン(約5万200円)と考えて両替してきたが、実際に来てみると物価が高すぎてさらなる支出がつらい。ドルが大幅に上がった中、両親から送金してもらえる状況ではないため、当初計画していた旅行などは取り消し、相対的に安い寮の学食で3食を解決している。コーヒーもそこで飲んでいる」と話した。

 学生ビザでは学外でのアルバイトはできないが、少しでも生活費を充当するために現地で密かに違法アルバイトをする人もいる。米国のある州立大学で交換留学生として学んで10カ月目になるというAさん(23)は、「毎月、両親が韓国ウォンで100万ウォン(約10万円)送ってくれる。ドルに両替すれば1月には830ドルほどだったのに、今は713ドルにしかならない。家賃も10%上がっているので、密かに現地で稼いだ方が良いと考えてアルバイトをしている」と話した。

コ・ビョンチャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1060470.html韓国語原文入力:2022-09-28 13:41
訳D.K

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