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慶尚南道梁山市平山村の文在寅前大統領の自宅＝キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

　慶尚南道の梁山（ヤンサン）警察署は17日、文在寅（ムン・ジェイン）前大統領の秘書を凶器で脅した容疑（特殊脅迫）で、A氏（60代）の拘束令状を請求した。

　A氏は16日午前8時頃、文前大統領の自宅前の道路で暴言を吐きながらデモをしていたが、これを制止した文前大統領の秘書室職員に持っていたカッターナイフを突きつけ、威嚇した疑いが持たれている。A氏はまた、15日午後6時頃、散歩に出た文前大統領夫人に近づき悪態など脅迫を帯びた発言をした疑いも持たれている。

　A氏は5月10日、文前大統領が梁山市の平山村（ピョンサンマウル）に帰郷すると、平山村近隣の村に宿を取り、毎日平山村を行き来して文前大統領の家の近くの道路で軍服を着て1人デモをした。文前大統領側は5月31日、侮辱・脅迫の疑いで平山村の常習デモ者4人を告訴したが、A氏もこれに含まれている。

　112番通報を受けて出動した警察は、現場でA氏を捕らえ梁山警察署に連行した。また、A氏が文前大統領の秘書室職員を威嚇する場面を撮った映像と目撃者の陳述を確保した。

　梁山警察署のソ・ジョンミン刑事課長は「事案の重大性、再犯の憂慮などのためにA氏の拘束令状を請求した。A氏は現在、梁山警察署の留置場に入っているが、拘束の可否は18日に決まるとみている」と述べた。