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国交正常化30周年の韓中外相会談…「北朝鮮核問題での協力」「内政干渉止めねば」

登録:2022-08-10 06:05 修正:2022-08-10 07:11
中国の青島で会談…パク外交部長官、「チップ4」について「国益に基づき判断」
パク・チン外交部長官(左側)が9日、中国青島市即墨区にある即墨古城君瀾ホテルで、中国の王毅外交担当国務委員兼外交部長との会談に先立ち挨拶をしている=外交部提供//ハンギョレ新聞社

 韓中国交正常化30周年(24日)を控え、就任後初の訪中の途に就いたパク・チン外交部長官が9日、中国の王毅外交担当国務委員兼外交部長と2者会談を行った。

 パク長官はこの日午後、山東省青島で開かれた会談で、「国交正常化30周年を迎え、韓中両国が相互尊重に基づき共通の利益を追求する協力的な関係を作っていかなければならない」と述べた。王毅外相も「(韓中関係の)今後30年を前にして、両者は独立・自主を堅持し、外部の障害と影響を受けず、相互の重大な関心事項に配慮しなければならない」と述べた。

 続いて行われた少人数での会談で、両外相は、北朝鮮核問題を中心とする朝鮮半島情勢や在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備問題などの外交安全保障事案、いわゆる「チップ4」と呼ばれる韓国・米国・日本・台湾の半導体サプライチェーン協議体をはじめとする米国主導のミニラテラル(小多国間)協議体に関する内容などを集中して論議したものとみられる。

 中国側が警戒する「チップ4」についてパク長官は「予備会談に参加することにした」と王毅外相に伝え、「韓国の国益から判断したものであり、いかなる特定の国家を排除したり狙ったものではない」と強調したことが分かった。パク長官はまた「今後も韓国政府は、類似の問題などについて国益に基づき判断を決める」と述べた。これについて王毅外相は、この日の会談の冒頭発言で「安定的かつ円滑なサプライチェーンと産業ネットワークを守らなければならず、平等と尊重を堅持し、相互の内政に干渉してはならない」と述べた。

 パク長官は、朝鮮半島問題について、最近の北朝鮮の持続的な挑発により前例のない危機状況が続いているという点を強調し、北朝鮮が挑発の代わりに対話に出てこられるよう中国側の積極的な役割を要請した。これについて王毅外相は、可能な建設的役割を続けていくとしながらも、朝米関係の重要性を強調し、米国側の「消極的態度」に不満を表明したことが分かった。

 両長官はTHAAD問題について、それぞれの立場を比較的明確に示したものとみられる。それでも、今後この問題が両国関係の発展の障害になってはならないという点について、双方の立場が一致したことが分かった。

 続いて開かれた拡大会談では、国交正常化30周年を迎える両国関係の発展案について議論が集中した。両長官は、今年下半期に次官級の外交・安全保障対話(2+2)をソウルで開催することにした一方、首脳外交を含む高官級のコミュニケーションの重要性に積極的に共感したことが分かった。

チョン・インファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1054149.html韓国語原文入力:2022-08-10 02:40
訳M.S

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