全羅南道莞島郡(チョルラナムド・ワンドグン)を旅行で訪れていた小学生を含む一家の連絡が途絶え、警察が所在把握に乗り出した。
光州(クァンジュ)南部警察署の行方不明捜査チームは25日、「光州南区白雲洞(ナムグ・ペグンドン)に住むチョ・ユナさん(10)についての行方不明警報を前日から発令し、彼ら家族を探している」と発表した。
光州南区に住むユナさんとその両親の一家3人は、先月19日から全羅南道莞島郡で1カ月の生活体験をすると学校側に伝えていた。しかし、ユナさんが1カ月過ぎた今月中旬になっても登校せず、両親との電話連絡も取れなかったため、学校は22日に警察に通報した。
捜査に着手した警察は、先月29日にユナさんの家族が莞島に入島していたことを把握し、2日後の31日にユナさんの両親の携帯電話の信号が莞島郡薪智面(シンジミョン)の携帯電話基地局で最後に捉えられていたことも確認した。薪智面のある薪智島は橋で莞島の本島や古今島(コグムド)などとつながっており、明沙十里(ミョンサシムニ)などの海水浴場や休養施設がある莞島地域の観光地だ。
警察はまた、島である莞島と本土とを結ぶ莞島大橋と張保皐大橋(チャンボゴテギョ)の監視カメラ(CCTV)を分析したところ、ユナさんの父親の車(銀色のアウディ03オ58447)が莞島に向かう様子は確認できたものの、出てくる様子は確認できなかったと説明した。莞島一帯の港からユナさんの家族が船に乗った記録やCCTVの映像などもなかった。
光州南部警察はユナさん一家がまだ莞島にいるとみて、莞島警察、莞島海洋警察に協力捜査を要請する一方、行方不明警報を発令して国民の通報を受け付けている。ただ、行方不明申告は強制捜査事項ではないため、ユナさんの家族の債務関係などは把握できていない。
南部警察署の関係者は、「長期間連絡が途絶えていることから、楽観的な状況ではない。車が海に落ちる事故など、あらゆる可能性を考えてユナさんを探している」と述べた。