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北朝鮮の金正恩国務委員長が17日、党中央委員会本部庁舎で労働党政治局常務委員会会議を主宰し、現在の防疫危機の実態を分析しながら人民生活を安定させるよう指示したと朝鮮中央テレビが今月18日付で報じた/聯合ニュース

　国家情報院が19日、「北朝鮮が新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いているが、ミサイル発射の兆候がある。核実験も準備は終わっており、タイミングを見計らっている」と国会に報告した。

　国会情報委与野党幹事のハ・テギョン議員（国民の力）とキム・ビョンギ議員（共に民主党）は同日、非公開で進行した国会情報委全体会議で、国情院がこのように報告したと伝えた。キム議員は、「北朝鮮がジョー・バイデン米大統領の訪韓に合わせてミサイル発射を準備しているのか」という取材陣の質問に、「（発射の）兆候を捉えており、準備完了段階にあるため、いつミサイルを発射して核実験を行ってもおかしくない状況だと言える」と答えた。

　国情院は同日、北朝鮮の新型コロナ感染状況についても報告した。ハ議員は「北朝鮮で4月末に軍事パレードが行われたことを機に新型コロナが拡散する前に、麻疹と腸チフスのような水因性伝染病がかなり広がっていた」とし、「そのため、北朝鮮が発表する発熱者の統計には新型コロナではない発熱もかなり含まれている可能性もある」と述べた。キム議員は「新型コロナ感染拡大のピークは5月末か6月初め程度ではないかとみている」と語った。

　北朝鮮が医薬品支援の主体として好む対象は「中国が一番で、その次が国際機関、米国と韓国は最後」だと国情院は報告した。キム議員は「大韓民国が支援の意思を打診した医薬品に対してまだ正式な回答はないが、実質的に拒否したのではないかという判断もある」とし、「（新型コロナウイルスのために）国家体制が深刻な打撃を受けることはほとんどないとみているからこそ、そのようなやり方で統制をするのではないかと思う」と述べた。