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韓国の感染確認数、48日ぶりに10万人以下…1日平均も1カ月で半分に

登録:2022-04-12 03:14 修正:2022-04-12 08:45
11日6時現在で再び16万人に跳ね上がるも 
3月第3週の40万人台以降、3週連続で減少 
中収本「重症と死亡も減少傾向…ピーク過ぎた」 
「ポストオミクロン対応システム、今週の発表が目標」
11日午前、ソウル広場の臨時選別検査所を訪れた市民がPCR検査を受けている/聯合ニュース

 新型コロナウイルスの感染確認数が48日ぶりに10万人を割り込んだ。1週間平均の1日あたりの感染確認数もピークから3週間で半数ほどに減少した。

 中央防疫対策本部(防対本)の発表によると、11日午前0時現在で1日の新型コロナの新規感染者数は9万928人(国内発生9万907人、海外からの流入21人)。 2月22日(9万9562人)以来48日ぶりの9万人台となった。聯合ニュースが集計した11日午前0時から午後6時までの感染確認数は15万9859人で、前日の同時間帯の7万5968人の2倍を超えているが、流行の推移を見極める週平均の1日当たりの国内感染者数は確実に減少しつつある。3月第3週(3月13~19日、40万4548人)に40万人台でピークに達した後、3週間後の9日(4月3日~9日)には21万8472人にまで減少している。国家数理科学研究所は今月6日、現行の社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)を維持した場合、今月20日時点で1日平均感染者数は20万人台となるとの予測を示したが、予想より早く感染者数が減ったことになる。

 患者数は減っているが、重症患者数と死者数に関しては安心するのは早い。重症患者数も3月31日に1315人を記録して以降は減少し、11日には1099人となっているが、35日間も千人台を維持している。週平均の1日当たりの死者数は3月第4週(3月20~26日)の359.4人から小幅に減少し、312.3人(4月4~10日)となっている。中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は、「重症と死亡も徐々に減少しており、現在はピークは過ぎていると評価している」とし、「死者数も週平均で1日当たり359人ほどでピークを形成し、減少しつつあるとみている」と語った。

 60歳以上の高危険群の感染者の割合が増えているのも問題だ。60歳以上の感染者の割合は4月5日には17.4%だったが、10日には22.8%にまで上昇している。高危険群の感染は死者の増加につながる可能性が高い。死者数に占める60代以上の割合は、昨年の92.8%から11日現在は95.6%に上昇している。

 これに対し防疫当局は、高危険群の保護のため、今月30日までは一時的に医師1人、看護師1人以上からなる療養施設医療機動専門班を指定・運用することを決めた。班が担当する地域の療養施設や地方自治体に訪問を要請されれば、入所者の健康状態を確認し、コロナではない症状についても処方や処置などを行う。5日現在で45の医療機関の73チームが指定され、8日までに19の施設を訪問している。

 いっぽう政府は、来週から適用するソーシャル・ディスタンシング調整案とともに「ポストオミクロン対応システム」を今週中に発表する計画だ。屋内でのマスク着用などの核となる防疫守則を除く、営業時間、私的な会合、大規模行事などの規制の解除をはじめ、法定感染症等級の引き下げ(1級→2級)、感染者の隔離期間などの防疫・医療システム全般について、専門家と政府が議論に着手したというのが政府の説明だ。このうち屋外でのマスク着用の解除(2メートル以上の距離の維持が難しい場合、集会・公演・行事の際は義務)の可能性についてソン班長は「マスク着用の解除をはじめ、現行のソーシャル・ディスタンシング体系全体について議論している」とし「ソーシャル・ディスタンシング全体に対する総合的な調整案を発表する際、(ポストオミクロンも)共に決定されるだろう」と述べた。

イム・ジェヒ、チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1038444.html韓国語原文入力:2022-04-11 17:28
訳D.K

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