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就任目前の尹次期大統領と退任控えた文大統領の支持率が同水準…なぜ?

登録:2022-03-29 06:03 修正:2022-03-29 07:35
リアルメーターの世論調査分析 
尹次期大統領の国政遂行に対する見通し 
「期待しない」49.6%、「期待する」を上回る 
文大統領の国政遂行支持率は上昇 
「勢力対立続き、期待集まらず」
文在寅大統領(左)と尹錫悦次期大統領//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領が就任後、国政を「うまく進めるだろう」という期待が2週連続で下落し、「うまく進められないだろう」と予想する人がさらに多くなった。尹氏に対する国政遂行を期待する見通しは46%で、任期終了を控えている文在寅(ムン・ジェイン)大統領の国政遂行に対する評価(46.7%)と似たような水準だった。

 世論調査会社のリアルメーターが「メディアヘラルド」の依頼を受け、今月21日から25日にかけて全国の成人2512人を対象に「尹次期大統領が就任後、国政をうまく進めると思うか」と尋ねた結果(信頼度95%、誤差範囲±2ポイント)、「うまく進めるだろう」という回答は46%だった。 尹氏の国政遂行に対する前向きな見通しは、大統領選直後の3月第2週の52.7%から、3月第3週に49.2%、3月第4週には46%で、2週連続で下落し、第20代大統領選当時の得票率(48.56%)を下回った。一方、「うまく進められないだろう」という否定的な回答は同期間で41.2%→45.6%→49.6%に上昇し、今週は誤差範囲内ではあるものの、初めて肯定的な見通しを上回った。

 今回の調査で文在寅大統領の国政遂行については「評価する」という回答が46.7%で、先週より4ポイント上昇した。「評価しない」という回答は先週より3.5ポイント下がった50.7%だった。

 尹氏の国政運営に対する期待値は、前大統領に比べて低い。韓国ギャラップが今月25日に発表した世論調査の結果でも、尹氏が「今後5年間、職務をうまく遂行する」と答えた割合は55%だった。前任の大統領が当選2週間以内は概ね80%前後の期待を集めたのとは違いがある。 李明博(イ・ミョンバク)氏は2007年12月には84%の支持を受け、朴槿恵(パク・クネ)氏は78%(2012年12月)、文在寅氏は87%(2017年5月)の支持率を得た。

 尹氏に対する国政遂行の期待値が異例に低いことについて、ある世論調査会社の関係者は「かつては選挙が終われば、勝った方の時代課題を履行しようという方向で合意する姿だったが、今回は選挙後にも双方の勢力間の対立が解消されず、(次期大統領側に)期待が集まっていない」と分析した。

 特に尹氏が当選直後から大統領執務室の「拙速」移転を進めたうえ、文大統領との会合についても対立が生じ、「国民統合」とは程遠い行動を見せたことが影響を及ぼしたという指摘もある。韓国ギャラップのチャン・ドクヒョン研究委員はこれについて「歴代政府は経済再生や経済民主化、積弊清算など、時代的要求に合わせたアジェンダを提示して期待を集めた」とし、「尹氏が支持率を再び高めるためには、国民統合に役立つ事案を進める必要がある」と述べた。

 尹氏側はこのような世論調査の数値に一喜一憂せず、謙虚な姿勢で国民にアプローチするという原則的な立場を示した。キム・ウンヘ次期大統領報道担当は同日午前、定例記者会見で「世論調査の内容については胸に深く刻み、今後も謙虚な姿勢で国民に仕えるよう努力する」と述べた。

 しかし党内では、就任式直後の6月1日に行われる地方選挙などを控え、低い支持率を懸念する声もあがっている。政権引き継ぎ委の関係者は本紙の取材に対し「引き継ぎ委が本格的に発足して10日が過ぎたが、国民に向けて何をするのかを明確に示したことがない状況で、大統領執務室の移転をめぐる議論が前面に出たことが影響を及ぼした」とし、「期待が失望に変わった状況」だと指摘した。

 リアルメーターの世論調査は、RDDによる無線(97%)や有線(3%)の標本を抽出し、自動応答(100%)方式で行った。詳しい内容は中央選挙世論調査審議委員会のホームページを参照。

イ・ワン、キム・ミナ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1036569.html?_fr=mt1韓国語原文入力:2022-03-29 02:33
訳H.J

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