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韓国政府「風土病への転換の過程…コロナ禍の出口を探す第一歩」

登録:2022-02-23 03:20 修正:2022-02-23 07:12
22日、銅雀郵便局で職員たちがコロナ自宅治療者に送られる自宅治療キットの発送リハーサルを行っている。自宅治療キットには解熱剤、体温計、酸素飽和度測定器、洗浄用消毒薬などが入っている。60歳以上、飲み薬投薬対象者などの集中管理群が支給対象/聯合ニュース

 韓国政府は現在の新型コロナウイルスのオミクロン株大流行について、「風土病」となる過程の初期段階であると評価した。感染確認数は22日午後9時現在で史上初めて15万人を超えるほどにまで急増しているが、重症化指標などが安定的に管理されれば日常回復を進めうるとの考えも明らかにした。

 中央事故収拾本部のパク・ヒャン防疫総括班長は22日の定例ブリーフィングで「現在はオミクロン株の危険度の確認を続けつつ、風土病的な管理システムへと転換を始めた初期段階」とし「今後も低い致命率を保ち、流行が安定的に管理できれば、最終的にオミクロン株も他の感染症と同じ管理システムへと移行できる。まだまだ先は長いが、出口を探す第一歩を踏み出したということだ」と語った。続いて「オミクロン株の流行は短期的には危機だが、中長期的には日常を回復するために一度は通るべき必然的な過程だ」とし「重症と死亡被害を最小化し、医療システムを保存しながら流行をうまく乗り切れば、日常に戻れるチャンス」だと付け加えた。オミクロン株の重症化率は0.38%、致命率は0.18%で、デルタ株(重症化率1.4%、致命率0.7%)の4分の1ほど。オミクロン株がデルタ株にとって代わったことで、1月第1週には0.78%だった累積致命率も、第2週には0.48%に下がっている。

 防疫当局は、拡散の抑制から管理へと転換した防疫システムは、オミクロン株と共存するためのシステムへの移行過程だと説明した。中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は「重症化リスクの高い高危険患者を適切に管理しつつ、コロナとともに生きていくためのシステムへと移行する過程に入っている」と述べた。続いて日常回復がいつになるかについてソン班長は「今後の流行におけるこれらの状況、ある程度ピークに達し減少に転じるかどうか、その時の重症者数と死者数の推移、医療システムの余力を総合的に評価して構想に入らなければならない」と説明した。

保健福祉部中央事故収拾本部のパク・ヒャン防疫総括班長が22日、政府世宗庁舎でコロナ対応定例ブリーフィングを行っている=保健福祉部提供/聯合ニュース

 日常回復の方向性は、オミクロン株の特性に合わせて多少変化すると見られる。ソン班長は「昨年11月に発表した日常回復は、デルタ株の重症化率や致命率などを考慮して作られた計画だ」とし「それをそのままにできるとは判断していない。ある部分はリスクをもう少し低くし、ある部分は日常回復をもう少し速くして進めなければならない。そうした部分を改めて整理する必要がある」と述べた。

 聯合ニュースの集計によると、22日午後9時現在、この日午前0時以降に新たにコロナ感染が確認された人の数は15万8005人。これまでの1日の最多感染確認数は18日午前0時現在の10万9715人だったが、一気に5万人近く増えた。22日午後6時現在では11万3323人と集計されていたが、3時間で4万4682人増えた。集計が完了する午前0時までにはまだ時間が残っているため、明日午前に発表される23日0時現在の感染確認数はこれよりはるかに多くなる恐れがある。

 22日0時現在の、過去24時間以内に新たにコロナ感染が確認された人の数は9万9573人で、前日より4234人増えた。入院中の重症患者は480人で、4日連続で400人台。重症病床の稼動率は前日17時現在で36.4%で、利用可能な病床は1701床。

パク・ジュニョン、イム・ジェヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1032116.html韓国語原文入力:2022-02-22 16:52
訳D.K

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