国民の力の大統領候補のユン・ソクヨル氏が17日、「北朝鮮への先制攻撃」を具体化する発言をした。北朝鮮が今年初めから相次いでミサイルを発射していることから、改めて安保に対する意志を強調したのだ。
ユン候補はこの日、自身のフェイスブックに「北朝鮮の度重なるミサイル発射は大韓民国の安保に対する脅迫であり、韓国国民の命と財産を脅かす挑発」とし「にもかかわらず現政権は『挑発』という言葉さえ口にできていない」と批判する文章を載せた。北朝鮮はこの日午前、弾道ミサイルと推定される飛翔体を2発発射した。今年で4度目だ。
これに対してユン候補は「韓国国民を北朝鮮の核とミサイルの脅威から守るために必要なあらゆる措置を講じる」とし「何よりも、有名無実化している『3軸体系』を早期に復元し強化する」と述べた。
ユン候補はまず、「キルチェーン」と呼ばれる先制攻撃能力を確保すると約束した。ユン候補は「北朝鮮全域を監視できる監視偵察能力を整備する。韓国軍も超精密・極超音速ミサイルを保有するようにする」と述べた。また、韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)を強化すると強調した。ユン候補は「レーザー兵器をはじめとする新たな迎撃兵器を開発し、北朝鮮の極超音速ミサイルに対する防御態勢を強化する」とし「首都圏防御のための『韓国型アイアンドーム』も早期に戦力化する」と述べた。
ユン候補は、北朝鮮から先制攻撃が加えられた際に稼動する大量報復(KMPR)の力量も画期的に強化すると語った。ユン候補は「韓国の高威力精密攻撃システムとともに、韓米同盟の圧倒的な戦略資産で報復する」と述べた。またユン候補は「平和はスローガンでは実現しない。平和は圧倒的な力の結果だ」とし「強力な対北朝鮮抑止力のみが大韓民国の平和を保障する」と付け加えた。
ユン候補は11日にソウル城東区(ソンドング)のハラボジ工場カフェで開かれた年頭記者会見で、核を搭載したミサイルによって北朝鮮に挑発されたケースを想定し、「先制攻撃以外に方法はない」と述べ、物議を醸した。14日には自身のフェイスブックに「主敵は北朝鮮」という5文字を掲載している。