本文に移動

韓国でマンション新築工事中に外壁崩壊…1人が負傷、6人が行方不明

登録:2022-01-12 08:48 修正:2022-01-12 09:34
光州の現代産業開発アイパークマンション新築工事 
「クレーンが倒れて事故」…車両10台埋まる
11日午後、外壁崩壊事故が発生した光州西区花亭洞の現代アイパークマンション新築現場で、救助隊が光を照らして行方不明者を捜索している/聯合ニュース

 光州(クァンジュ)広域市で、新築工事中のマンションの外壁が崩落する事故が発生し、1人が負傷した。消防当局は、事故現場にいた作業員ら6人の行方が分からなくなっていると把握している。

 11日の光州市と消防当局などの説明を総合すると、11日午後3時47分ごろ、光州市西区花亭洞(ソグ・ファジョンドン)の現代産業開発アイパーク2ブロック201棟のマンション新築工事現場で、マンションの外壁が崩壊した。この日の事故は、39階建ての建物の屋上でのコンクリート打設作業中に発生したことが把握された。光州西部消防署災害対応課のチョ・ホイク課長はこの日のブリーフィングで「39階建ての屋上でコンクリート打設中、23~34階の外壁が崩壊した」と発表した。打設作業に投入されていた労働者は全員無事が確認されたという。

11日午後3時47分ごろ、光州市西区花亭洞の現代産業開発アイパークマンションの工事現場で、マンションの外壁が崩壊する事故が発生した=読者提供//ハンギョレ新聞社

 事故発生後、3人が救助され、3人が自ら避難した。救助された現場関係者のうち2人は、道路上のコンテナ事務所にコンクリートの残骸が落下して閉じ込められているところを救助され、工事作業に当たっていた残りの1人は残骸がぶつかって病院に搬送され、治療を受けている。しかし消防当局は、作業員ら6人の所在が把握されていないため、人命被害が出る可能性を排除していない。通報を受けた警察と消防当局は現場に出動し、残骸の撤去作業を行いながら捜索活動を行っている。この日の事故現場には75人の消防士と光州警察庁所属の100人の機動隊員など、208人が投入された。さらなる崩壊が懸念されるため、消防当局は安全診断を終えてから工事現場に入る予定だ。

 事故現場の周辺は一瞬で修羅場となった。建物の外壁が崩壊したことで工事現場の仮設の鉄製の壁が崩れ、工事現場の下に10台あまりの車両が埋まったほか、事故現場を通る電線が切れ、近くの100世帯あまりが一時的に停電の被害を受けた。光州市の関係者は「外壁が崩れ、コンクリートの残骸が事故現場の建物の下にある現場事務所のコンテナに落ちた。この事故で轟音が発生し、周辺住民は不安におののいた」と語った。

11日、光州西区花亭洞で工事中に外壁崩壊事故が発生した花亭現代アイパーク/聯合ニュース
11日午後3時51分頃、光州市西区花亭洞のマンションの建設工事現場で、外壁が崩壊する事故が発生した=読者提供//ハンギョレ新聞社

消防当局と警察は工事現場の責任者、目撃者などに正確な事故の経緯を聞く方針だ。事故が発生した工事は、昨年6月に17人の死傷者を出した鶴洞(ハクトン)の撤去中の建物崩壊事故が発生した無等山(ムドゥンサン)アイパークの4次施工会社だったHDC現代産業開発が担当しており、安全不感症という批判が起きている。現代産業開発は2019年から西区花亭洞23~27一帯で住商複合マンション団地を建設している。全8棟、地下4階、地上39階建てで、マンション705世帯、オフィステル142世帯の計847世帯。周辺にターミナルやデパートなどの生活インフラが揃っているため、2019年の1次申し込みの際には433世帯の募集に対して2万9261人が殺到し、平均競争率は67.5倍を記録した。当時の3.3平米当たりの分譲価格は、光州では上位圏の1631万ウォン(約158万円)を記録した。

 同マンションの新築過程では、建築資材の落下の危険性、過度なホコリの飛散、交通渋滞の誘発など、住民の苦情が絶えなかったという。

チョン・デハ、アン・グァノク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/1026873.html韓国語原文入力:2022-01-11 16:25
訳D.K

関連記事