僕と弟とお父さんが、お小遣いを少しずつ寄せ合いました。
私たちより貧しい人たちを助けてあげたかったからです。
多くはないですが良い所に使ってください。
年末の雪の降りしきる日に警察の地区隊(派出所より管轄規模の大きい警察機関)の前に貯金箱を置いていった小学生の兄弟のエピソードが、周囲の人々の心を温めている。忠清南道公州(コンジュ)警察署の金鶴(クムハク)地区隊に勤めるユン・ヨソン巡査は、先月30日午後4時頃、地区隊の玄関前に置かれた紙袋を発見した。紙袋の中には、豚をかたどった3つの貯金箱と2通の手紙が入っていた。小さな手で書かれた手紙には「ゲーム機を買うために貯めたお金ですが、恵まれない人を助けたい」という内容が記されていた。
防犯カメラの映像を確認したところ、小学生と見られる2人の男児が仲良く紙袋の持ち手を片方ずつ持ってやって来て、地区隊の玄関前で紙袋を下ろし、来た道を慌てて走り去る姿が映っていた。貯金箱を開けてみると100万8430ウォン(約9万7900円)の小銭と紙幣が入っていた。地区隊の警察官は聞いて回った末に、この子どもたちが近くの小学校に通うオ・ギョンミン君(12)、オ・ヌリ君(10)兄弟であることを突き止めた。
ユン巡査は「ゲーム機を買うために長いあいだ貯めてきた小遣いだろうに、恵まれない隣人のために快く置いていった兄弟の心遣いは天使のようだ」と話した。
公州警察署は、兄弟が置いていった貯金箱に入っていた金額に金鶴地区隊の隊員たちが1年間貯金箱に貯めてきた現金を加え、忠清南道社会福祉共同募金会に寄付するとともに、2人を表彰する予定だ。