原文入力:2010-01-27午後01:51:32(1574字)
ろうそく集会 取材陣暴行動画があっても
検察 "証拠不充分" 不起訴…思いやり論難
ノ・ヒョンウン記者,ソン・ギョンファ記者
←2008年6月1日明け方、米国産牛肉輸入反対ろうそく集会に参加したイ・ナレ(24)氏が戦闘警察官の軍靴で頭を踏みにじられている。 <クッキーニュース>動画画面キャプチャー
動画が証拠として提出されたにも関わらず検察が集会現場で取材陣に暴行した警察官に "証拠が不充分だ" として不起訴処分をした。弁護団は "納得できない決定" として反発している。警察は被害者たちが出した訴訟で不誠実な態度で一貫しており、検警が‘ロウソクのあかり勢力掃討’だけに熱を上げ不法な公権力行使には目をつぶっているという批判が出ている。
ソウル中央地検刑事3部(部長 ホ・サング)は2008年6月10日ろうそく集会でインターネット放送<カラーTV>の撮影記者キム・某氏に暴行した疑惑で告訴された警察官を‘証拠不充分’を理由に不起訴処分し、チュ・サンヨン当時ソウル地方警察庁長官など幹部3人に対しては却下決定をしたと26日明らかにした。検察はキム氏に暴行した警察官の身元を確認したと知られたが「過剰鎮圧とは認め難い」と判断した。
しかし、キム氏が撮影した映像には警察官が取材陣を威嚇した後、警棒を振り回す場面が含まれている。この動画はキム氏が暴行の衝撃で倒れた後、虚空を写している。キム氏は指と大腿部を負傷したと主張した。キム氏の弁護人は「暴行場面がそのまま写されているのに証拠不充分ということは理解できない」とし「抗告状を出しすべての不服手段を活用する」と話した。
検察関係者は「警察がキム氏の大腿部を一度殴った事実は認められるが、鎮圧過程でデモ隊と警察がもみ合って起きた偶発的なことであり処罰は難しいと判断した」と話した。
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警察は裁判過程‘傍若無人’
資料提出・調停案拒否など非協力で一貫
"暴力警察官 告訴・告発 18件中 処罰皆無"
警察も暴力行使に対する損害賠償請求訴訟で裁判進行に非協調的態度で一貫し、被害者からの非難を買っている。ろうそく集会の時、戦闘警察官の軍靴で踏みにじられたイ・ナレ(24・ソウル大国楽科)氏の訴訟を審理中のソウル中央地裁は最近‘国家が1000万ウォンを賠償せよ’という調停案を提示した。だが警察側の異議申請で調停はなされなかった。警察側は裁判所が何度も督促したのに暴行加担警察官などに対する懲戒資料を出さずにいる。
ろうそく集会に参加し警察側から飛んできた鉄の塊を頭に受けたパク・某氏は国家を相手に出した損害賠償訴訟の取下意志を先月裁判所に明らかにした。加害者を特定しにくく長期間の訴訟に疲れたためだ。しかし警察は去る12日、裁判所に‘訴訟取下不同意書’を出した。警察側関係者は「勝つ自信があり検察指揮により(訴訟取下不同意書を)出した」と明らかにした。これに対し裁判所は再び和解勧告決定を下した状態だ。
民主社会のための弁護士会(民主弁護士会)のソ・ソニョン弁護士は「ろうそく集会と関連して暴行警察官を処罰してくれと告訴・告発した18件の内、実際に処罰を受けた事例は一つもない」とし「検察は処罰意志がなく、警察は責任を負うべき姿勢にならず被害者だけが苦しんでいる状況」と話した。
ノ・ヒョンウン,ソン・ギョンファ記者goloke@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/401305.html 訳J.S