原文入力:2010-01-26午後11:28:32(1318字)
臨時政府の法統継承を明記した憲法に背馳 "歴史断絶"
大韓民国歴史博物館 展示計画 修正要求
クォン・ヒョクチョル記者
政府が推進中の‘大韓民国歴史博物館’建設を巡り「親日勢力に免罪符を与えるもの」という論難がおきているなかで、国家報勲処が「大韓民国樹立時期を1948年と見れば‘歴史的断絶’ができる」として、建設委員会側に展示計画修正を要求していることが分かった。
報勲処関係者は26日「建設委の展示分科委に参加しているウ・ムソク報勲処次長が会議過程で‘最小限、歴史博物館の重要コンセプト中の一つである"1948年=大韓民国樹立’を‘1948年=大韓民国政府樹立’に直さなければならない"という意見を何度も明らかにした」と話した。この関係者は「1919年大韓民国臨時政府樹立と1948年大韓民国政府樹立とを一つの流れから見なければならない」とし「建設委の計画のように1948年8月を大韓民国樹立と見れば‘歴史的断絶’の恐れがあり、調整されなければならないというのが報勲処の立場」と話した。大韓民国年号を初めて使った臨時政府は、日帝強制支配期に我が民族の代表機関であり主権機関として民族独立運動と国際外交活動を行った正統性を持っていたというのが報勲処の主張だ。
この関係者は1948年制憲憲法前文と87年改正された現行憲法前文に‘大韓民国臨時政府の法統継承’を明文化しているので、1948年8月15日を‘大韓民国樹立’と見てはならないと説明した。彼は「李承晩大統領は制憲国会開会辞で‘制憲国会で建設される政府は己未年に樹立した臨時政府を継承し、この日が民国の復活であることを公布する’としたし、1948年最初の大統領文書と官報も‘大韓民国30年’と表記した」と話した。
キム・ジンヒョン世界平和フォーラム理事長を委員長とする建設委は、建設分科委員会11人と展示分科委員会15人,展示分科小委員会民間専門委員15人などで構成されている。建設委展示分科委には民間委員10人と行政安全部第1次官,教育科学技術部第1次官,報勲処次長,国史編纂委員会委員長,国立中央博物館長など政府委員5人が参加している。報勲処関係者は「展示分科委員15人の中で報勲処と志を同じくする側は3~4人だけであり、展示計画が修正されるかは不透明だ」と話した。建設委は28日に全体会議を開き‘1948年大韓民国樹立’と定義した展示計画案を審議・確定する予定だ。建設委員らの間では‘現展示計画を根本的に修正することは不可能だ’という意見が優勢で、原案どおり決定される可能性が高いと知らされた。
先立って光復会は前日の記者会見で、大韓民国歴史博物館建設計画に対して「政府樹立に参加したという理由で親日民族反逆者に免罪符を与えること」として建設計画白紙化を要求した。 クォン・ヒョクチョル記者 nura@hani.co.kr
原文: 訳J.S