韓米空軍が1日から5日まで5日間、合同で空中演習を実施することが分かった。
韓米は1日から5日まで、戦闘準備態勢の総合演習を行い、韓国空軍のF15KとKF16戦闘機、米空軍のF16戦闘機など両国の航空機が約100機ずつ参加するという。米本土から飛んでくる航空機はなく、大隊級以下に分けて演習を行う予定だ。韓米は2017年まで毎年12月に大規模な連合空中演習「ビジラント・エース」を行ってきたが、2018年に南北対話と朝米対話が本格化したことを受け、同演習より小規模の戦闘準備態勢の総合演習を実施してきた。
韓米軍当局は1日、この演習日程を発表しなかった。同日の国防部定例会見で、チェ・ユンソク空軍ソウル公報チーム長は「当該演習は非公開演習で、詳細事項を公開できなかった点を了承いただきたい」と述べた。同演習について、国内の保守陣営は「北朝鮮の顔色をうかがうため、規模を縮小し、非公開で進めている」と批判している。対北朝鮮敵視政策の撤回を主張してきた北朝鮮も、今回の演習について何らかの反応を示すものとみられる。
北朝鮮の対外宣伝メディア「わが民族同士」は31日、韓国軍の野外機動訓練「護国訓練」について、「対北朝鮮敵視政策」だと非難した。「わが民族同士」は「激しい抗議と糾弾を免れない」という見出しの記事で「(護国訓練は)南朝鮮軍部好戦勢力が過去に米国と共に強行してきた悪名高い『チーム・スピリット』合同軍事演習の代わりに繰り広げる北朝鮮侵攻戦争演習だ」とし、「今回の火遊び騒動もまた同族に対する敵視政策の集中的な表現であり、朝鮮半島情勢を尖鋭な対決局面に追い込む無分別な軍事的妄動」だと主張した。