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韓国、12~17歳と妊娠中の女性も来月から「自主接種」

登録:2021-09-28 02:35 修正:2021-09-28 08:55
第4四半期予防接種実施計画を発表 
 
事前予約後、10月18日から接種開始 
30歳以上の未接種者にワクチンの種類拡大
27日午前、ソウル龍山区の予防接種センターで、ある市民がファイザーのワクチン接種を受けている=キム・ヘユン記者//ハンギョレ新聞社

 12~17歳の小児・青少年と妊娠中の女性に対する予防接種が10月から始まる。

 コロナ予防接種対応推進団が27日に発表した「新型コロナウイルス予防接種第4四半期実施計画」によると、12~17歳の小児・青少年277万人に対するファイザーのワクチン接種が来月から始まる。2004~2005年生まれの人は10月5日から29日までにコロナ予防接種の事前予約ウェブサイトで事前予約し、10月18日から11月13日までの間に接種を受ける。2006~2009年生まれの人は10月18日から11月12日までに事前予約し、11月1日から27日までの間に接種を受ける。

 学校ごとの接種ではなく、本人または代理による予約を通じて個別に事前予約を行い、保護者の同意のもとに、病院や医院などの委託医療機関で接種を受ける。案内文や同意書などの必要な情報は、所属する学校や予防接種ウェブサイトで案内する計画だ。

 韓国国内で今年上半期にコロナに感染した12~17歳は1万1601人で、このうち危篤に陥った患者は3人。危篤率が0.03%に止まっており、死者もいないため、感染によるリスクは大きくはない。しかし推進団は、第4波での発生率の急増や、教育の不平等などの間接的な側面まで考慮して、接種を検討するよう勧告している。登校制限による教育の不平等や学力低下、校友関係形成の困難、心理的萎縮など、問題が少なくないということだ。

 米国、カナダ、シンガポール、日本、ドイツ、イスラエルなどの主要国は、12歳以上のすべての青少年に予防接種を勧告している。推進団は、小児・青少年に対する接種機会と、接種に伴うメリットとリスクに関する情報を提供し、自主的な接種を勧告する一方、糖尿・肥満や心血管、慢性腎臓、慢性呼吸器、神経系などの基礎疾患のある人には積極的な接種を勧告した。教育部はこの日、小児・青少年のワクチン接種後は登校を原則とするが、異常反応が発生した場合は、接種当日以外にさらに2日までは診断書なしに欠席しても出席と認めると明らかにした。3日目からは医師の診断書があれば疾病事由による出欠処理が可能となる。

 13万6000人の妊娠女性に対する接種も10月18日から始まる。推進団は、すべての妊娠女性に対し、自主的な接種決定を勧告する一方、基礎疾患があるか、12週未満の妊娠初期の場合は、接種前に本人と胎児の状態を医師に確認してから接種するよう勧告した。コロナ予防接種の事前予約ウェブサイトでの事前予約は10月8日から。予約の際、妊娠しているかどうかや出産予定日などを本人が入力するようにし、接種の際に医療スタッフに伝える計画だ。妊娠中の女性は、コロナ感染による危篤率が一般の6倍ほどにものぼるという。

 推進団は、まだ接種を受けていない30歳以上の人が接種を受けられるワクチンに、アストラゼネカとヤンセンファーマ(ジョンソン・エンド・ジョンソン)のワクチンを加えることを決めた。

キム・ジフン、キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1012960.html韓国語原文入力:2021-09-28 00:18
訳D.K

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