本文に移動

‘第2の龍山’憂慮される勝手に再開発 依然

原文入力:2010-01-19午後08:41:02
[龍山惨事1年] 一方的着手後‘事業性ない’中断相次ぐ
商圏破壊し住民反目煽り 地域荒廃化
借家人補償 非現実的… "臨時店舗 提供を"

パク・スジン記者,イ・ジョングン記者

←現在進行中の再開発地域の主要課題および代案

19日昼12時30分、仁川南区,桃花洞の桃花市場の路地。40ヶ余りの大小商店が立ち並ぶこちらでは伝統市場特有の活気が戻らなかった。半分以上の店が門を閉めた。20年以上にわたりこちらで魚を売ってきたパン・プドク(59)氏は眠くもないのに昼寝をしていた。市場路地が終わるところで仁川大裏門に面した路地に出てきた。

食堂を営むイ・ブノク(53)氏は昼休みだというのに、仕事がなかった。"50万ウォンの家賃も払えず保証金で埋めたのがすでに3ケ月」と言った。スンデ汁食堂など他の路地食堂も皆門を閉めた状態だった。

こちらは去る2006年2月‘桃花区域都市開発事業地区’に選ばれた。仁川市は仁川大を移転しここにアパート,商店街などを建設し地域経済を活性化させるという計画だった。仁川大は計画どおり昨年8月松島に移った。

しかし施工者のSK建設コンソーシアムはこの過程で‘事業性がない’として事業を放棄し結局、再開発は中断された。

地域商人たちに仁川大移転は‘致命傷’に近かった。1000人余りの仁川大学生と職員らが去り、地域経済が死んでしまったのだ。3年間にわたって進行された‘都市再生事業’を巡る論難は住民間の反目だけを育てた。

←お客さんの途切れた桃花市場仁川南区,桃花洞の桃花市場が19日午後、客足が途切れ、ひんやりとした姿を見せている。こちらは後方に高くそびえた建物にあった仁川大が松島に移り、施工者が再開発を中断し商圏が崩れた状態だ。 仁川/イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr

こちらでチキン店を営むチェ・ミギョン(43)氏は「再開発ではなく‘地域殺し’がされている」として「地域民の事情を見もせずにとんでもなくゴリ押しして結局は地域が死んだだけ」と話した。

首都圏にはこの他にも仁川,佳佐再開発区域など‘開発利益がない’という理由で再開発が中断され活気を失った地域が少なくない。キム・ナムグン参加連帯民生希望本部長は「再開発事業とは本来地方自治体などの監督と支援を通じて取り残された住居環境を改善すること」として「開発利益だけを求める民間企業に施工権を与え最悪の再開発形態になった」と話した。

都市貧民住居権問題などを扱う社団法人‘分かち合いと未来’のイ・ジュウォン局長は「ソウルでも城北ニュータウンなどソウル郊外周辺地域を中心に事業性がないとして再開発が中断され地域住民が被害を受ける事例が出るかもしれない」と話した。

‘借家人に対する適切な補償’はまだはるかに遠い。ソウル,城東区,下往十里洞,往十里ニュータウン3区域で20年間にわたり部品精密工場を経営してきたイ・ジェウン(46)氏は昨年ソウル市などから‘補償金1500万ウォン支給’を決定された。イ氏は「1500万ウォンではこれからどこへ行っても、こういう工場敷地を得ることはできない」とし「建物主に支給される補償額に比べ借家人持分はとても非現実的」と話した。
これに伴い最近再開発地域に住む借家人たちに‘臨時住宅’を提供するように、商工人借家人にも‘臨時店舗制度’等を通じて生活基盤の持続性を保障しなければならないという指摘が出てきている。

イ・ジュウォン局長は「すでにソウル,黒石市場再開発事業,鍾路区,清進6地区都心再開発事業などで、臨時店舗を用意して商店街借家人の移住問題を比較的模範的に解決した前例がある」とし「ソウル市などが推進する公営開発の場合、臨時店舗制度を導入する必要がある」と指摘した。

仁川/パク・スジン記者jin21@hani.co.kr

原文: http://cms.blog.livedoor.com/cms/rebuild/finish?blog_id=3020357 訳J.S