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在韓米軍龍山基地の4分の1、来年初めまでに返還へ

登録:2021-07-30 06:25 修正:2021-07-30 06:51
韓米、50万平方メートル返還の推進に合意 
汚染、浄化など協議すべき事項は残る
昨年12月、韓国政府に返還されることになったソウル中区の極東工兵団の様子=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 韓国と米国政府が来年初めまでにソウル龍山(ヨンサン)基地の約50万平方メートル規模の返還を進めることにしたと発表した。これは龍山基地の返還対象面積(203万平方メートル)の4分の1に当たる規模だ。

 韓米在韓米軍地位協定(SOFA)合同委員長のコ・ユンジュ外交部北米局長とスコット・フロイス在韓米軍副司令官は29日午前、電話協議を通じてこのような内容の龍山基地区域返還計画などについて話し合い、韓米SOFA合同委員会共同声明を採択したと外交部が同日明らかにした。両国は同日、50万平方メートル規模の敷地返還には同意したが、共同環境影響評価手続きや返還区域と使用中の区域の境界に防護フェンスの設置など、協議事項が残っており、今後「緊密に協力」することにした。

 2002年の連合土地管理計画と2004年の龍山基地移転協定によって、龍山基地の主要部隊と兵力および施設は、京畿道平澤(ピョンテク)の「キャンプ・ハンフリーズ」などに移転した状態だ。ただし、韓米連合軍司令部はまだ龍山基地に残っている。外交部当局者は同日、「連合司令部が少なくとも来年上半期までに移転することを目標にしている」とし、「(移転まで)かなりの期間が残っているとは考えていない」と述べた。これに先立ち、韓国政府は昨年12月、龍山米軍基地全体面積の2.6%に当たるスポーツフィールドとソフトボール競技場の敷地(5万3418平方メートル)の返還を受けた。

 これまで両国は、返還対象の米軍基地80カ所のうち68カ所の返還に合意しているが、龍山基地を含む12の基地については、環境汚染の浄化などをめぐり隔たりを埋められずにいる。未返換基地12カ所は龍山基地、ソウル輸送部(龍山区)、キャンプ・モス(中区)、京畿道議政府市(ウィジョンブシ)のキャンプ・レッドクラウド、キャンプ・スタンレー、東豆川市(トンドゥチョンシ)のキャンプ・ケイシー、キャンプ・ホビーなどだ。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1005780.html韓国語原文入力:2021-07-30 02:38
訳H.J

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