スペインを国賓として訪問中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は17日(韓国時間)、マドリードにある上院図書館を訪問し、1730年代に作成され、独島(ドクト)が朝鮮領土として描かれた「朝鮮王国全図」に対面した。
アンヘル・ゴンザレス図書館長は地図を見せつつ「1730年代の大韓民国朝鮮半島の地図だが、韓国人にとって最もしっくりくる記録ではないかと思う」と述べた。18世紀フランスの地理学者で地図製作者のジャン・バプティスト・ブルギニョン・ダンヴィルは、当時の中国の実測地図である「皇輿全覧図」を参考にして、中国とその周辺地域を表した「新中国地図帳」を発行したが、「朝鮮王国全図」もここに含まれる。「朝鮮王国全図」はスペイン上院図書館が所蔵している。
「朝鮮王国全図」は、西洋人が作った朝鮮の地図の中でも現存する最古の地図として知られている。地名は中国語式の発音表記に従っているが、独島を指す于山島(ウサンド)を千山島(チョンサンド)と混同して「チャンチャンタオ(Tchian Chan Tao)」と表記しており、于山島と鬱陵島がいずれも朝鮮の領土であることを明確に表示していると大統領府のパク・キョンミ報道官は説明した。
文在寅大統領は、眼鏡を外して地図を注意深く観察し「独島が韓国の領土であることを示してくれるとても大切な史料と言える。とても大切な資料を見せていただいて感謝する」と述べた。文大統領は上下両院合同演説を終えた後、マリア・ピラール・ヨップ・クエンカ上院議長、メリチェル・バテット・ラマーニャ下院議長とともに図書館を訪問した。