文在寅(ムン・ジェイン)大統領が5月下旬に米国のワシントンを訪問し、ジョー・バイデン大統領と初の首脳会談を行う。バイデン大統領が今年1月20日に就任してから約4カ月で実現する両首脳の初の対面会談となる。
大統領府のカン・ミンソク報道官は15日夜、書面ブリーフィングで「文大統領はバイデン大統領の招待で5月後半にワシントンを訪問し、韓米首脳会談を開催する予定」と明らかにした。具体的な日程は新型コロナの防疫状況によって決まるものとみられる。カン報道官は「今回の首脳会談で両国首脳は堅固な韓米同盟の持続的な発展と、朝鮮半島の完全な非核化および恒久的な平和定着の進展のための緊密な協調案などについて深く議論するものと期待される」と伝えた。
これに先立ち、文大統領は2月4日、バイデン大統領との初の首脳電話会談で「なるべく早いうちに包括的な対北朝鮮戦略を一緒に講じる」ことにした。大統領府は当時、「新型コロナの状況が落ち着き次第、韓米首脳会談を開くことにした」と明らかにし、対面での首脳会談を引き続き進めてきたが、新型コロナの感染拡大のため、日程を決めるのが容易ではなかったという。今月初め、ソ・フン大統領府国家安保室長が米国で韓米日安全保障高官会議に出席した後、「なるべく早期に韓米首脳会談を開催すると協議した」と明らかにした。
文大統領は今回の首脳会談を通じて、朝米対話など朝鮮半島平和プロセスについてバイデン大統領と意見を交わすものと見られる。半導体サプライチェーンの拡充など韓米両国間の関心事や、新型コロナへの対応、気候変動なども議論のテーマになる見通し。大統領府は、文大統領の米国訪問の具体的な日程は調整中だと述べた。