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韓国の若い有権者、進歩離れ加速…「20代男性」圧倒的な野党支持

登録:2021-04-08 05:20 修正:2021-04-08 08:13
[放送局による出口調査] 
18歳~20代男性、野党オ・セフン候補を72.5%が支持 
40代のみで接戦…世代ごとの傾向に変化 
「汎民主・進歩連合支持層ブロック解体」
7日午後、ソウル市龍山区の信光女子高校の講堂に設けられた4・7ソウル市長補欠選挙の開票場で。開票事務員たちが開票作業を行っている/聯合ニュース

 次の大統領選挙をわずか11カ月後に控えた4月7日の補欠選挙では、世代ごとの投票傾向が明確に変化していることが明らかとなった。脱理念・脱陣営傾向の強い18歳~30代が野党「国民の力」のオ・セフン候補支持に転じ、若い有権者グループは汎進歩・民主政党を支持するという通念を覆した。与党共に民主党のパク・ヨンソン候補は、共に民主党の中心支持層とされる40代でのみオ候補と接戦を繰り広げていた。

 韓国放送(KBS)、文化放送(MBC)、SBSの放送3社の共同予測調査委員会(KEP)による7日の出口予測調査の結果(信頼水準95%、標本誤差±1.7ポイント)、オ候補は20代以下(55.3%)と30代(56.5%)の若者層でもパク候補を大きくリードしていた。60代(69.7%)と70代以上(74.2%)の高齢層有権者の強固な支持まで加えると、総合的な得票率の予測値は59%だった。パク候補は唯一、40代でのみ49.3%を獲得すると予想され、48.3%のオ候補と誤差範囲内で接戦を繰り広げていた。

 特に目立つのは進歩からの若年層の離反だった。18~29歳の有権者層で、オ候補(55.3%)とパク候補(34.1%)の予想得票率の格差は21.2ポイントまで広がっていた。総合的な得票率の格差(21.3ポイント)と大きな違いはない。時代精神研究所のオム・ギョンヨン所長は「ともにろうそくを手にして汎民主・進歩連合を形成した20~50代の民主党支持層ブロックが解体され、40代の中心支持層が孤立している様相を呈している」と指摘した。18歳~30代の若い有権者の意識は、性別によって大きく分かれた。ジェンダー問題などが浮上し、逆差別を主張して保守化傾向を示していた18歳~20代男性は、オ候補に72.5%という圧倒的な支持(パク候補は22.2%)を寄せていた。30代男性も63.8%がオ候補を支持し、パク候補(32.6%)との差が大きかった。

 今回の出口調査はイプソス株式会社、コリア・リサーチ・インターナショナル、韓国リサーチの3つの調査機関が参加し、朝6時から夜7時までソウルの50カ所、釜山の30カ所の投票所で1万5753人の有権者を対象として実施された。

ノ・ヒョヌン、イ・ジヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/990100.html韓国語原文入力:2021-04-07 23:08
訳D.K

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