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ソウル市長補欠選、最後の週末遊説…「野党候補は嘘つき」「政権を審判する」で対決

登録:2021-04-05 07:30 修正:2021-04-05 08:39
再・補欠選挙まであと2日、最後の週末遊説 
 
与党パク・ヨンソン候補、内谷洞の土地を集中攻撃 
野党オ・セフン候補、アン・チョルス氏と4日間遊説 
「逆転可能」「模範ソウルを作る」 
事前投票率20.54%、再・補欠選挙で最高
4日、共に民主党のパク・ヨンソン候補はソウル中区の明洞聖堂で開かれた復活節ミサに参加した(写真左側)。国民の力のオ・セフン候補は瑞草区セビッ島近くの漢江公園で開かれたイベントに参加しアイアンマンの服を着た市民と記念撮影をしている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 「名刺を配っていたら(市民が近付いてきて)小さな声で言ったんです。『投票してきました。1番(共に民主党)に投票しました。心配しないで』と…」(共に民主党のパク・ヨンソン・ソウル市長候補、インターネットメディア懇談会)

 「少しだけお力を貸してください。市長になれば、このような遊歩道をもっと作り、市民の皆さんが散歩を楽しめるよう、必ずやりとげます」(「国民の力」のオ・セフン・ソウル市長候補、漢江の浮島セビッ島での遊説)

 ソウル市長補欠選挙を控え、与野党は4日、最後の週末遊説を行い、拮抗した神経戦を繰り広げた。与党の共に民主党は「オ候補の嘘」を前面に押し出して終盤での逆転を試み、野党の国民の力は「政権審判論」で世論固めに出た形だ。

 共に民主党のパク・ヨンソン候補はこの日、インターネットメディアの懇談会で「隠れ進歩派が何パーセントなのかは分からないが、いることは確かだ」とし、「逆転劇」に自信を持った。世論調査が公表禁止となる直前に実施された世論調査で、パク候補はオ候補より20ポイント低いことが明らかになったが、事前投票率が歴代の再・補欠選挙で最高値(20.54%)を記録したことを、共に民主党支持層の“結集”と解釈した。共に民主党のチョン・テホ戦略企画委員長もハンギョレの電話取材で「勝っても負けても、結局は2%の戦い」だとしながら、「今、私たちの支持層が強く団結しているという気がする」と述べた。

 パク候補は記者懇談会や芦原区(ノウォング)・道峰区(トボング)などの江北(カンブク)地域の遊説で、オ・セフン候補の「内谷洞(ネゴクトン)土地疑惑」や学校の無償給食に反対した過去などを取り上げ、「嘘で嘘を覆う候補、子どもたちを差別する候補にソウルを任せることはできない。嘘をついてソウル市長に当選できるということを、これから育っていく子どもたちに教えることはできない」と強調した。彼女はまた「公正な社会を切望してきた20~30代が共に民主党に残念な思いを抱き挫折を味わったが、公正なソウルは自分たちが作らなければならないという責任感のため葛藤する方が多いと聞いた」とし、若者の支持を訴えた。

 国民の力のオ・セフン候補は、国民の党のアン・チョルス代表と瑞草区(ソチョグ)の漢江の人工浮島のセビッ島で手を取りあい一緒に歩いた。二人は4日間、共同遊説のスケジュールをこなしている。セビッ島はオ候補がソウル市長時代に漢江ルネサンス事業として推進し、2014年に開場した。一時は事業者優遇の議論、安全性の問題、経営難などにより、オ候補の代表的な失敗事業に挙げられもした。オ候補がセビッ島を訪れたのは、自身の過去の市政は失敗ではなかったという点を強調するためのものであると同時に、それだけ自信がついたという意味だと解釈される。オ候補は「漢江市民公園とセビッ島を作り、誤解や批判もかなりあった」とし、「しかし今、漢江沿いを利用する散歩人口は10億人をはるかに超えるだろう」と述べた。

 二人は遊説中ずっと手を握って歩き、市民に向け手を振った。オ候補は遊説後に記者団に会い「政策の共同歩調を基に、共生の政治や共存政治をどのようにするのか、ソウル市を模範事例としてお見せしようと(アン代表と)約束した」と述べた。オ候補はこの日、伝統的な支持層が多い江南(カンナム)地域の集中遊説に2日間乗り出した。

ノ・ジウォン、オ・ヨンソ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/989588.html韓国語原文入力:2021-04-05 02:40
訳M.S

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