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瑞山(ソサン)旅館 火災…移住労働者の夢また‘炭の山’

原文入力:2009-12-27午後10:15:44
70年代の建物で長期投宿 3人死亡・7人負傷
建設現場など肉体労働日雇いら 夜明けに惨事

ソン・インゴル記者

←27日明け方、忠南,瑞山のある旅館で火災が起こりネパール出身移住労働者クルン・バーハードなど3人が亡くなり、7人が負傷し近隣病院で治療を受けている。写真は火災が起きた旅館. 瑞山/連合ニュース

忠南,瑞山のある旅館で火災が起こり外国人労働者など宿泊客3人が亡くなり日雇い労働者など7人が負傷した。

27日明け方3時51分、忠南,瑞山,邑内洞のS旅館の2階から火が出て寝ていたネパール人労働者クルン・バーハード(36)とコン・ビョンファ(48),イム・グァンオク(58)氏など3人が亡くなった。また旅館の主人ユン・某(76)氏と在中同胞キム・某(57)氏など7人が負傷し近隣病院などで治療を受けている。この内、ユン氏は生命が危篤だ。 救助された宿泊客らは「寝ていたら突然息がつまり目を開けてみると煙が一杯で天井に火が広がっていた」とし「寝たまま腹ばいで廊下に出たが真っ暗で煙と火のために外に逃げることができなかった」と話した。

死傷者らが大部分近隣建設現場などで仕事をしている日雇い労働者であり周囲を悲しませた。火災が起こった旅館201号に長期投宿していて亡くなったネパール人 バハードは2000年に入国しソウルと京畿道のリサイクル品分類工場などで仕事をし2年ほど前に瑞山に降りてきて仕事をしていた。彼は特に2005年4月に滞留期間が終わり現在は不法滞留状態であることが確認された。ネパールに婦人と息子がいて金を稼ぎ故郷に店を持ちたいという夢をかなえようと韓国にきたことが分かった。だが‘コリアンドリーム’をものにできず不法滞留者として肉体労働をしてきて、ついに異郷の地で‘不帰の客’になってしまった。

ネパール人の友人B氏は「バハードは誠実で一ヶ月に150万~200万ウォンを稼ぎ大部分を家に送っていた」とし「3ヶ月前に会った時、婦人と息子の写真を見せもう少し苦労すれば済むといっていたが被害に遭った」と涙声で話した。幸い生命には支障がないが有毒ガスを吸い込み病院の集中治療室で治療を受けているキム氏など在中同胞2人も各々去る8月と9月に国内に入ってきて同じ旅館で長期投宿をしながら瑞山の工事現場で肉体労働をしてきたと分かった。

火災が起こった旅館は1975年に建てられた3階建ての建物で、1階は食堂,2・3階は6㎡大長屋12ヶがあり瑞山一帯の建設現場労働者らと食堂従業員などが主に利用していた。火は3階の旅館客室12ヶ所(66㎡)を焼いた後、40分後に鎮火した。

火災原因に対し警察は、暖房器具による過熱や漏電など色々な可能性を排除せず正確な火印調査のため国立科学捜査研究所に鑑識を依頼した。

瑞山/ソン・インゴル記者igsong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/395650.html 訳J.S