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中浪川(チュンナンチョン)航路に‘サルゴジダリ(箭串橋)’毀損されるか

原文入力:2009-12-22午後10:53:51
ソウル市 "事業妥当性ある" 来年11月 着工 計画
文化連帯 "川底掘れば地盤が弱くなり橋 危険"

ソンチェ・ギョンファ記者

←ソウル市が中浪川航路の造成を推進し、中浪川にあるサルゴジダリが毀損される危機に瀕している。サルゴジダリの現在の姿。ソウル市提供

ソウル市が中浪川と安養川(アニャンチョン)に航路を作る事業を推進することにより、中浪川にある‘サルゴジダリ’(史跡 第160号)と渡り鳥保護区域が航路建設により毀損されるという指摘が出ている。

ソウル市は中浪川・安養川航路造成のための妥当性検討を行った結果、妥当性指数1.4で‘費用対効果が高い’という結論が出てきたと22日明らかにした。妥当性指数は1より大きければ費用より効果が大きく、1より小さければ費用より効果が小さいことを意味する。市は2010年1月までに妥当性報告書に対する詰めの検討を終えた後、実施設計作業を経て2010年11月頃に航路事業を着工する計画だ。

これに先立ちソウル市は去る6月、2500億ウォン程をかけて2012年までに安養川と中浪川に航路を作った後、水上バスと水上タクシーなどを運行すると発表した。サルゴジダリは市が発表した中浪川航路区間の杏堂洞・聖水洞境界にあり、城東区は去る1日にこの橋の原形保存と周辺環境改善のために河川底に埋められた遺物・遺構などを確認する発掘調査を行うと明らかにした経緯がある。

しかし、中浪川航路区間には現存する朝鮮時代の橋の中で最も長い‘サルゴジダリ’があり、航路造成が適切でないという指摘が出ている。ファン・ビョンウ文化連帯文化遺産委員長は「サルゴジダリは朝鮮時代に国家葬儀の時、喪輿が東丘陵(京畿道九里市)に行くために必ず通らなければならない重要コースであった」とし「こちらに航路を作ればサルゴジダリが毀損される可能性がある」と指摘した。

ヤン・ユンシク ハンオル(大きな魂)文化遺産研究院長も「片側の川底を掘りおこせば土が押され他方の地盤が弱くなる」とし「地盤強化工事をするといってもサルゴジダリに悪影響を及ぼすと予想される」と指摘した。これに対し、イ・ギョンウ ソウル市水管理局河川管理課清渓川管理チーム長は「朝鮮時代に作られたサルゴジダリは76mで、1972年にコンクリートで繋げて付けた108mのコンクリート橋がある」とし「コンクリート橋区間に水路を通す計画なのでサルゴジダリには影響がないだろう」と明らかにした。

中浪川に航路を作れば河川環境が毀損されるという指摘も出ている。ヨム・ヒョンチョル ソウル環境運動連合運営委員長は「サルゴジダリ周辺は渡り鳥保護区域で、船が通えば渡り鳥の棲息地が破壊されるほかはない」とし「ソウル市の計画どおり最大5.7mまで川底を掘りおこし漢江と水位を合わせれば水が流れられず水質も汚染される」と話した。

ソンチェ・ギョンファ記者khsong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/394962.html 訳J.S