原文入力:2009-12-23午前08:13:50
関連者懲戒書類出さず直接調査方針も拒絶
裁判16ヶ月目 進展なし "1週間内に出せ" 最後通告
ソン・ギョンファ記者,キム・ヨンギ記者
警察が‘ロウソクのあかり女子大生軍靴暴行事件’裁判が始まり1年4ヶ月が過ぎようとしているが関連者懲戒記録を裁判所に出さず、裁判所から裁判を妨害しているという指摘を受けるに至った。裁判所は国家とオ・チョンス前警察庁長官を被告人とするこの裁判が、警察の非協力により遅れているとし‘最後通告’をして出た。
昨年6月1日明け方、米国産牛肉輸入反対ろうそく集会に参加し、戦闘警察に後ろ髪を捕まれ投げ飛ばされた後、軍靴に何度も踏まれ蹴られたイ・ナレ(23・ソウル大国楽科)氏は5300万ウォンの損害賠償請求訴訟をソウル中央地裁に出した。担当裁判所は昨年8月20日、警察庁監査官室に関連者懲戒内容を提出せよと命令した。動画に含まれた暴行場面に世論が沸き立つや、警察が「暴行加担戦闘警察官を処罰しソウル警察庁特殊機動隊長と中隊長を職位解除する方針」と明らかにしたうえに、懲戒内容が損害賠償責任を問うのに必ず必要だという判断からだ。
だが警察は何度も督促命令を受けたが資料を出さなかった。待ちくたびれた裁判所は去る8月28日、警察庁監査官室に直接訪ねて行き‘書証調査’を行うと言った。しかし警察は「懲戒関連文書の位置が分からない」と言い逃れ、これも不発となった。
ソウル中央地裁民事32単独イ・スンヒョン判事は22日に開かれた裁判で「故意に懲戒書類を公開しないということは裁判妨害と見る余地がある」とし警察側を叱責した。裁判所は「懲戒有無が不明でない限り警察が応じない理由がない。オ前庁長も一貫して出席せず裁判を遅延させている」として強い不満を表わした。
しかし被告人である国家とオ前庁長側弁護人は「警察庁に話したが、その書類の存在は分からない」という返事だけを繰り返した。これにイ判事は「提出しろといった書類は個人の秘密情報ではない」として、1週間以内に記録の存在有無と懲戒事件番号などを提出しろと再び要求した。
警察庁関係者は<ハンギョレ>に「警察庁には懲戒記録自体がない。裁判所が初めからソウル警察庁に記録閲覧を要求すれば良いこと」と話した。しかしこういう立場は上級機関の警察庁がソウル警察庁に指示して資料を裁判所に送ることが可能で、弁護人も何回も督促を受けたという点で説得力に欠ける。
警察は当時の特殊機動隊長と中隊長,小隊長に‘棄却戒告’処分にしたと説明した。これは懲戒委員会で懲戒議決要求を棄却し戒告するに留まるもので、けん責より低く事実上懲戒処分に該当しない。またイ氏に暴行したキム・某上警に対しては去る8月、不拘束起訴意見で事件を検察に送検したと明らかにした。
ソン・ギョンファ,キム・ヨンギ記者freehwa@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/394992.html 訳J.S