原文入力:2009-12-23午前08:52:17
弁護団 "虚偽陳述 弱点 明らかにする"
検察-ハン・ミョンスク前総理‘死活を賭けた法廷攻防’突入
現金授受 物証なく 陳述信憑性 攻防 激しくなる公算
検察, 法廷で総理公館 昼食会 斡旋者 公開方針
ソク・ジンファン記者
検察が22日ハン・ミョンスク前国務総理を起訴したことにより、この事件の実体的真実は法廷に渡されることになった。検察もハン前総理も今や‘退路’がない。検察はキム・ジュンギュ総長体制スタート以後、代表的なわいろ事件という点で、ハン前総理は道徳性を前面に掲げる野党圏の‘顔’の一人という点で裁判結果に死活を賭けるほかはない状況だ。
現金が行き来したという大部分のわいろ事件のようにハン前総理がクァク・ヨンウク(69・拘束起訴)前大韓通運社長から5万ドルを受け取ったという疑惑を立証する完ぺきな物証はない。話と情況があるだけで裏書された小切手のように動かざる証拠がないという意だ。結局、クァク前社長陳述の信憑性,これを裏付ける状況証拠が何なのかにより有無罪が分かれることになる。過去のわいろ事件裁判で裁判所は金を与えたという人の陳述がどれほどの一貫性があるのか、常識的に妥当なことかなどを集中的に検証した。また供与者が自白の代価としてどんな得をしたのか、彼の人となりはどうか等も見極める態勢だ。
大法院判例は‘被告人が授受疑惑を否認し、これを立証する物証がないのに有罪が認められるには、供与者の陳述に合理的疑いを排除するほどの信憑性がなければならない’と明らかにしている。‘疑わしい場合には被告人の利益に’という刑事法の大原則に従うということだ。
検察は「クァク前社長の陳述以外にこれを裏付ける状況証拠と多様な陳述を確保した」として有罪に自信を持っている。クァク前社長のドル両替記録や総理公館に同行した運転手の証言などを提示し、裁判所の有罪心証を引き出すということだ。
検察は代価性立証にも注力する計画だ。総理公館で昼食を共にしたチョン・セギュン民主党代表やカン・ドンソク前建設交通部長官の‘役割’を立証すれば、その場でロビーとともにお金を渡すようになったろ見る蓋然性がそれだけ高まるという論理だ。検察は当時昼食会を斡旋した人が誰なのか、昼食以後の参席者らがクァク前社長を後押ししようとどんな努力をしたのかなどを裁判過程で明らかにするという戦略だ。
ハン前総理側も強く意気込んでいる。検察のハン前総理尋問の時に知りえた内容だけでは検察の‘武器’が何かわからなかったが、起訴になったので検察がまもなく裁判所に提出することになる核心証拠などを把握し積極的に対応するということだ。
弁護団はまずクァク前社長が金を渡したという2006年12月20日の状況を細かく再構成することに力を集中している。虚偽陳述には致命的弱点があらわれるものだということだ。例えば‘金をポケットに押入れた’という陳述に対しては、当日ハン前総理が着ていた服を提示し‘押し入れるのが不可能なこと’を立証するという。これと共に‘健康が非常に良くないクァク前社長が検察が願う偽り陳述をするほかはなかった状況’も強調するものと見られる。
ハン前総理のある弁護人は「今回の事件は政治的目的を持った検察が病気保釈が切実なクァク前社長を説得して作り出した嘘であることを必ず明らかにする」と強調した。
ソク・ジンファン記者soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/394994.html 訳J.S