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防疫当局「今が最大の危機…来週には900人超える可能性も」

登録:2020-12-08 02:50 修正:2020-12-08 09:38
唾液検査、迅速抗原検査の導入などを推進
新型コロナ第3波に対応するため、政府が今月8日から首都圏の社会的距離措置をレベル2.5へと引き上げたことを受け、映画館は午後9時に閉鎖される。写真は7日のソウル市内のある映画館の様子/聯合ニュース

 防疫当局は、新型コロナウイルス感染症の拡散に歯止めがかからなければ、来週には1日に900人以上の新規感染者が出る可能性があるとみている。感染者を早期に発見、隔離するため、来週から首都圏を中心として唾液によるコロナ診断検査を実施するとともに、迅速抗原検査の導入も進める方針だ。

 中央防疫対策本部(防対本)のナ・ソンウン第1副本部長は7日の定例ブリーフィングで「現在は新型コロナが国内に流入して以来最大の危機であり、現在の流行は一時的・地域的なものではなく、持続的・全国的なもの」だとし「疾病管理庁と複数の専門家グループの数学的モデリングによると、現在の傾向が続けば、今週は毎日550人~750人の新たな患者が発生すると予想され、来週には毎日900人以上の患者が出る可能性もある」と明らかにした。

 これについて防対本はこの日、さらなる伝播を最大限防止するため、検査拡大に向けた方針を打ち出した。ナ第1副本部長は「来週から唾液検査法を順次普及させ、検査を受ける人の利便性を向上させる」と明かした。検体採取の困難さが検査拡大の大きな障害となっていたことから、第一線の医療機関で簡単に検査が受けられる唾液検査を実施するという説明だ。現在は、医療スタッフが検査対象者の上気道から検体を採取しているが、唾液を利用するようになれば時間が大幅に短縮される。防対本はひとまず、首都圏に優先的に実施し、現場適用の可能性を評価した後に、全面的に導入するかどうかを決定する計画だ。

 また防対本は、首都圏の精神病院と療養病院のうち、希望する機関で常駐の医療スタッフが独自に検体を採取し、迅速抗原検査を利用できるようにする方針だ。若者層を対象とした選別診療所の夜間・休日運営を大幅に拡大する一方、大規模な乗車診療検査所(ドライブスルー)の設置・運営も推進する。

ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/973114.html韓国語原文入力:2020-12-07 15:20
訳D.K

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