原文入力:2009-12-13午後10:54:17
"法の通りにする" とは言うものの世論負担に強制捜査は容易ではない模様
パク・ヒョンチョル記者
←ハン・ミョンスク前国務総理
クァク・ヨンウク(69・拘束起訴)前大韓通運社長の5万ドル提供陳述を巡る検察とハン・ミョンスク(写真)前国務総理間の対立が退路のない戦いに発展している。ハン前総理側が検察の召還再通報にも応じないという意向を明らかにし、検察が強制捜査に突入するかに注目が集まっている。
ソウル中央地検特捜2部(部長 クォン・オソン)は去る11日、一度出席要求を拒否したハン前総理側に14日午前の出頭を再び要求したが、ハン前総理側はこれを拒否した。‘ハン・ミョンスク前総理に対する李明博政権・検察・保守言論の政治工作粉砕および政治検察改革のための共同対策委員会’(共対委)は13日「既存立場に変わりはない」と明らかにした。共同対策委員会が先決条件として掲げた 「(被疑事実を流した)内部不法行為者を捜し出し起訴し、客観的証拠や資料を全て公開せよ」という要求を検察が受け入れる訳がないため、ハン前総理が自ら検察に出向く可能性は少ないと見える。
検察は「法のとおりに処理する」としてハン前総理側を継続圧迫している。検察は普通捜査対象者が2~3回の出席要求に応じなければ、逮捕令状の発給を受け検挙に出てきた。したがって検察がハン前総理に対する強制捜査に出るという展望も慎重に出てはいる。これと関連して捜査チームはハン前総理に渡すようになったというお金を人事請託の代価と見て、わいろ授受疑惑の適用を有力に検討していると知られた。
だが、懸案の敏感性のために検察が生半可に強制捜査に出ることは容易ではないという観測も出ている。ハン前総理が盧武鉉前大統領国民葬の時の葬儀委員長を務めた経歴があり、‘野党弾圧’のイメージを与えかねずハン・サンユル前国税庁長に対する捜査は遅々として進んでいない点などが逆攻勢の素材を与えかねないためだ。ある検察関係者は「政界の顔色を伺うことなく捜査している」としつつも「しかし対外的イメージに気を遣わないわけにもいかない」 と話した。
したがって検察内外では捜査チームが更に数回、出頭を要求し時間を稼ごうとする可能性が高いという展望だ。この過程で逮捕令状を発給されても執行は保留する可能性が大きい。だからと言ってハン前総理を直接調査することをあきらめはしないものと見られる。
結局、ハン前総理側と検察の力比べの勝負は世論の帰趨にかかっているわけだ。
パク・ヒョンチョル記者fkcool@hani.co.kr