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韓国、新型コロナ感染確認連日200人超…「60代以上の患者急増の恐れも」

登録:2020-11-16 06:36 修正:2020-11-16 08:55
首都圏と江原道、ソーシャル・ディスタンシング強化の「予備警報」 
ソーシャル・ディスタンシングが緩和されたうえ、冬季到来で 
専門家「60代以上の患者が急増する恐れも」 
 
予備警報の理由は「準備期間のため」 
家族や知人を通じた「静かな感染拡大」多く 
「密閉された場所、長時間の会合は避けるべき」 
 
防疫当局、インフルエンザとの同時流行に備えた守則を発表 
「タミフル効果なければコロナ検査を」
今月15日午前、ソウル中区の国立中央医療院COVID-19選別診療所の前で、検査を受けようとする市民らが長蛇の列を作っている。同日、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は208人で、2日連続で200人台を越えた=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 週末の間、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規感染者数が連日200人を上回った。沈静化しつつあった感染拡大の勢いが、距離措置の緩和から約1カ月が経ち、再び激しくなる兆しを見せている。首都圏の患者発生規模は、レベル1.5の社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)への引き上げ基準に迫っており、江原道は基準を上回った。韓国政府は二つの地域に引き上げに向けた「予備警報」を発令した。中央災害安全対策本部(中対本)のパク・ヌンフ第1次長は「今、やや緊張を緩めれば厳しい冬が訪れる可能性がある」と懸念した。

 中央防疫対策本部(防対本)は、今月14日午前0時基準でCOVID-19の新規感染者が205人発生したのに続き、15日には208人の感染が新たに確認されたと発表した。1日の新規確定者が200人を超えたのは、9月2日(267人)以降73日ぶりのこと。週末に検査件数が減ったにもかかわらず、感染確認数はむしろ増えた。1週間の全国の1日平均新規感染者数は、10月第4週は75.3人、第5週は86.9人、11月第1週は88.7人だったが、先週(8~14日0時基準)は122.4人となり、3週間で1.6倍に跳ね上がった。地域別に見ると、最も多い感染者が出た首都圏(584人)の他にも江原道(78人)、忠清道(69人)、全羅道(68人)、慶尚南道(36人)、慶尚北道(20人)でもそれぞれ新規患者が発生した。このうち、首都圏は1日平均83.4人で1.5レベルへのソーシャル・ディスタンシングの引き上げ基準100人に迫っており、江原道は11.1で、引き上げ基準10人を超えた。

 しかし韓国政府はすぐにはソーシャル・ディスタンシングの段階を引き上げず、首都圏と江原圏に「予備警報」だけ発令した。中央事故収拾本部のユン・テホ防疫総括班長は15日、中対本の定例ブリーフィングで「予備警報は警戒心を促すとともに、(段階引き上げ後、防疫措置が変わる施設などに)準備時間を与えるため」だとし「江原道の場合、感染者が嶺西地方に集中しており、大都市があるか観光地が多い嶺東にはいないため、江原圏全体を1.5段階に引き上げる必要があるかどうかを検討中」だと説明した。ソーシャル・ディスタンシングがレベル1.5に引き上げられると、テーブルや座席間の距離を置くことが義務付けられる食堂やカフェの面積が150平方メートルから50平方メートル規模に拡大し、結婚式場や葬儀場、銭湯、ゲームセンター、学習塾など一部の一般利用施設で利用人数が4平方メートル当たり1人に制限される。クラブなど遊興施設5種では踊りと座席間の移動が禁止される。

 防疫当局や専門家らは、最近感染拡大が続く要因として、先月初頭に行われた「ソーシャル・ディスタンシング緩和」を真っ先に挙げている。嘉泉大学吉病院のオム・ジュンシク教授(感染内科)は「最近の患者数増加はソーシャル・ディスタンシング緩和後の移動量、接触量が増え、地域社会での静かな感染拡大が持続的に行われた結果とみられる」とし、「特に家族内感染が多く現れており、一週間後からは60代以上の高危険群患者が増える可能性がある」として懸念を示した。当面は40代以下の若年層や壮年層の患者の割合が半分に近い49.1%(10月11日~11月7日)に達するが、感染拡大傾向が続けば、高齢者の新規感染者が増える見込みだ。

 パク・ヌンフ第1次長も同日「9月の秋夕(中秋節)連休期間後に患者発生が少しずつ増加し始め、10月中旬からはその傾向がさらに明らかになっている」とし、「最近は一家または結婚式や祭祀の集まりをきっかけに始まった集団感染が職場仲間や大衆利用施設の利用者を通じて広がった後、再びその家族や知人へと追加で拡散する連鎖感染が一般的」と説明した。小規模の散発的な感染拡大が増え、防疫網内の管理割合(新規感染者のうち接触者の分類などで自主隔離中に感染確認された人の割合)は先週57.5%と、60%を下回っている。3週間前(10月18~24日)の66.4%より8.9ポイント下がった。

 寒い季節になり、密閉された室内での活動が増える点も危険要因だ。防対本のイム・スギョン状況総括団長は14日の定例ブリーフィングで「密閉された室内で長時間人と会う約束はできるだけ延ばすか取り消すことを勧める」と述べた。また、防対本は冬季にCOVID-19とインフルエンザが同時流行することに備え、「同時流行に備えた診療および行動規則」も発表した。これを受け、呼吸器感染が疑われる患者は、病院を訪問する前に電話で症状を知らせ、事前予約をすることが勧められ、タミフルなど抗ウイルス剤投薬後24時間が過ぎても症状が好転しない場合、選別診療所を訪問し、COVID-19検査を受けなければならない。医療機関では来院した患者のインフルエンザが疑われるが検査が難しい場合、先に抗ウイルス剤を処方することができる。19日からは小児、高齢者、免疫低下者を対象にインフルエンザ抗ウイルス剤処方に健康保険が適用される。

チェ・ハヤン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/970045.html韓国語原文入力:2020-11-16 02:42
訳H.J

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