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修学能力検定試験(修能)成績格差‘学校より地域’影響が大きい

原文入力:2009-12-10午前12:30:24
[5年間修能・学業達成度分析]
都市学生-田舎学生 領域別標準点数 10点差
"特別目的高校生 相対的成績優位は選抜効果に過ぎない"

ユ・ソンヒ記者,キム・ミョンジン記者

←9日午前、ソウル,鍾路区,三清洞の韓国教育課程評価院で開かれた‘修能および学業達成度評価結果分析シンポジウム’に参加した専門家たちが‘平準化政策と修能成績の相関関係’等の争点を巡り討論している。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr

①大都市学生の成績が田舎(邑・面)の学生より成績が高いだろうか?    -○
②両親の経済力より学歴が子供の成績にさらに影響を及ぼすだろうか?  -○
③外国語高校・科学高校に進学させれば子供の成績が向上するだろうか?-×

9日開かれた‘修能および学業達成度評価分析シンポジウム’で研究者が出した分析結果によれば、興味深い内容が多い。研究者らは去る5年間の大学修学能力試験原点数資料を基礎に修能成績に影響を及ぼす要因を細かく分析した。その結果、地域的には広域市に住む学生たちが、家庭環境上父親の学歴が高いほど修能成績が良いことが確認された。しかし、両親の経済力は成績に大きな影響を及ぼさず外国語高校など特殊目的高校に進学したからと言って成績の絶対水準が高まりはしないことが明らかになった。

■学校格差より地域格差に注目しなさい
研究者らは修能成績の格差が地域的要因に起因するという点に概して同意した。キム・ソンシク ソウル教育大教授による分析の結果、去る5年間修能領域別標準点数平均は言語領域の場合、学校別に最大85.5点,市・郡・区地域別では58.2点の違いが生じることが明らかになった。外国語は学校別には75.6点,地域別では55.9点の違いが生じ、数理‘ナ’型(文科系進学用数学試験)は学校別には79点,地域別では48.2点まで格差が広がった。

しかし、キム教授とパク・ヒョンジョン ソウル大教授(教育学),シン・ヘスク韓国教育開発院博士の分析結果を総合すれば、修能成績で学校要因が占める比重は20.0~32.1%水準と現れた。反面、地域的要因は47.2~54.4%でそれより大きな比重を占めた。キム教授は「学校格差が存在するとして、これを全て該当学校の教育力差と解釈するのはかなり危険だ」と明らかにした。キム・ジニョン建国大教授(経済学)も「地域格差が今なお残る状況で、学校に圧力を与えることだけでは学生たちの達成度を高め学校間格差を減らす上で限界がある」と指摘した。
キム・ヤンブン韓国教育開発院博士も都市部の一般高校生は田舎より領域別標準点数が10点以上高く、1~2等級分布も5~7%が高いという研究結果を発表し、修能成績格差要因中の地域要因に重きを置いた。キム博士は「1~2等級をソウル4年制大学入学可能圏と分類すれば、単純に言えば都市部の高校生は100人中11人程度が、田舎では4人だけがソウル圏4年制大学に進学するということ」と話した。

←地域規模別標準点数・等級



■父親の学歴水準の影響が大きく、両親の中で特に父親の学歴水準が学生たちの成績に影響を及ぼすことが明らかになった。カン・サンジン延世大教授が両親の教育水準と修能等級の相関関係を調べた結果、父親の学歴が言語・数理・外国語などすべての領域で高い等級を受ける確率を高めると分析された。

こういう結果は修能だけでなく、学業達成度評価でも同一に現れた。ソン・テジェ梨花女子大教授は「学校間学力格差が現れる要因の中で、父親の学歴程度が大きい影響を及ぼすことが明らかになった」とし「特に数学達成度でこういう傾向が明確に現れた」と明らかにした。

だが、一般的な予想とは違い、世帯所得は学生たちの成績に大きな影響を及ぼさないことが明らかになった。カン・サンジン教授は「月平均世帯所得と修能の言語・外国語・数理領域の関係を分析した結果、直接的な相関関係がなかった」とし「富裕層学生たちが大学入学の可能性がさらに高いという仮定は根拠があまりない」と話した。

■特別目的高校進学がよく出来ることではない
外国語高校と科学高校などの特殊目的高校生たちの修能成績が一般高校学生たちに比べ高いのは事実だが、これは選抜効果に過ぎず教育効果ではないとの分析結果も出てきた。

キム・ソンシク教授は去る5年間の修能成績は特別目的高校生らが一般高校生より言語で19.865点,外国語で24.134点,数理‘ナ’では27.421点高かったと発表した。キム・ヤンブン博士もやはり外国語高校・科学高校・自律型私立高の標準点数は一般高校より13~30点高かったと明らかにした。

しかし、このような特別目的高校の相対的成績優位は、選抜効果に起因した可能性が高いという指摘が提起された。イ・ギュジェ韓国教育開発院博士は外国語高校・科学高校・自社高の1~2等級比率が30~60%で、一般高校の3~6倍に達したが、一般高校もやはり上位30%の学生たちだけについて見れば、1~2等級比率が33%に達すると明らかにした。イ博士は「一般高校上位30%内の学生たちの言語領域標準点数は119.38点で、科学高校(120.12)や外国語高校(117.62)に比べ引けを取らない」とし「特別目的高校に入学する学生たちの成績が相当高いという点を考慮すれば、特別目的高校の教育効果が高いと見ることはできない」と話した。 ユ・ソンヒ記者duck@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/392428.html 訳J.S