原文入力:2009-12-10午前01:59:04
洛東江から朝鮮時代堤防跡,青磁・粉青沙器など相次ぐ
ノ・ヒョンソク記者
←慶南梁山市から発掘された朝鮮時代堤防の内壁築造状態。文化財庁提供
洛東江下流の広い河川敷はあちこちにくぼみが掘られた巨大な発掘作業場に変わった。
9日昼、文化財庁が4大河川事業の文化財調査現場で初めて公開した慶南梁山市,勿禁邑,甑山里,洛東江辺水辺遺跡を訪ねた。去る9月28日から東アジア文化財研究院など発掘機関4ヶ所が試掘調査をしてきたところだ。長さ4kmにわたる面積200万㎡に達する広大な場所からは二ヶ月余りぶりに700mを越える朝鮮時代の大規模堤防跡が国内で初めて確認された。これとともに高麗時代の建物跡,畑,製鉄施設などが発見され、青磁・粉青沙器などの陶磁器・土器破片も続々と出土している。川風が強く吹き付ける川辺のあちこちのトレンチ(発掘抗)の間を取材陣や調査員が忙しく行き来する中で、この日専門家現場指導委員会が開かれた。
注目を集めたのは川辺砂地の中からあらわれた朝鮮時代の堤防跡だった。石と土を混ぜて作った堤防跡は川辺に沿って続いているが、現在までに725mが確認された。頻繁な氾濫で上部は失われていたが、砂土を底に敷いた後に割り石と土を混ぜて積み、骨組みをたてその上に砂泥をかぶせた仕組みを確認することができる。その内側に畝がはっきりわかる畑の遺跡もあった。堤防跡は<政調実録>等、朝鮮時代文献と古地図に記録された梁山の旧堤防である黄山堰の跡と推定される。
←東アジア文化財研究院が8日慶南梁山市,勿禁邑,甑山里,洛東江辺水辺から発見された朝鮮時代堤防跡について説明をしている。 連合ニュース
梁山川が洛東江に合流する勿禁地域は古代から伽倻・新羅の戦略上要地であり、交易中心地だった所だ。チ・コンギル前国立中央博物館長など文化財委員は堤防跡の歴史的重要性を考慮し、範囲を明らかにするための追加発掘と保存活用方案を検討しなければなければならないと注文した。だが、調査員らの顔色には残念そうな様子だ。調査期間は長く持って来年1月18日までで、発掘環境も劣悪な理由だ。ペ・トクァン調査団長は「2m程掘っても水があふれてきて、きちんとした発掘が難しいが、追加補強調査のための全幅支援を期待できない状態」として「重要遺跡が見つかるかもと思うと、むしろ心配になる」と打ち明けた。
勿禁/ノ・ヒョンソク記者nuge@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/392411.html 訳J.S