本文に移動

韓国教会連合も「礼拝強行」のメッセージ…韓国政府の防疫対策に真っ向から挑戦

登録:2020-08-21 08:20 修正:2020-08-22 11:04
19日、代表会長名義で会員らにショートメール送信 
「礼拝を止めるな…すべての責任は韓教連が負う」 
「新型コロナ感染拡大の発信源であるプロテスタント界の無責任」非難高まる 
韓国教会連合が所属メンバーに送ったショートメール//ハンギョレ新聞社

 韓国政府が19日から、ソウルや京畿道、仁川市(インチョンシ)など首都圏の教会に対し、非対面オンライン礼拝だけを認めるなど、あらゆる対面行為を禁止する行政措置(集合禁止)を下した中、プロテスタント連合機関の一つである韓国教会連合(韓教連)が所属メンバーに対し、礼拝の強行を促すショートメールを送り、物議を醸している。教会を中心とした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が急速に進む中、当局の防疫対策を台無しにする無責任な言動という非難が高まっている。

  20日、プロテスタント界によると、韓教連は19日、メンバーに「韓教連の緊急お知らせ事項」という題目のショートメールを送り「韓教連所属の教団と団体は現政府が発表した首都圏地域の教会の礼拝禁止命令を受け入れられない」とし、「すべての教会は政府の防疫指針どおり徹底的に防疫に力を入れながらも、命同然の礼拝を止めてはならない」と記した。韓教連は「これに伴うすべての責任は韓教連が共に負う」と付け加えた。このショートメールは、韓教連代表会長のクォン・テジン牧師らの名義でメンバーたちに送信された。

 韓教連はプロテスタント系連合機関の一つで、保守的な韓国基督教総連合会(韓基総)の内紛により離脱教団が増えるにつれ、代替機関として登場した団体の一つだ。当初、プロテスタント界は進歩的な韓国基督教教会協議会(NCCK)と保守的な韓国基督教総連合会(韓基総)に分かれていたが、韓基総の内紛以後、韓国教会総連合会(韓教総)と韓教連が設立された。両機関のうち、大教団は主に韓教総に加入しており、韓教連には中小教団が加入している。韓教連は、チョン・グァンフン牧師が代表会長を務めている韓基総とかなりの部分で歩調を合わせてきた。

 韓教連の今回のメールをめぐり、キリスト教界でさえ「政府の防疫対策を無視する行為であり、COVID-19感染拡大の発信源として浮上し、国民の厳しい視線を受けながらも反省しない教会の無責任さを示す代表的な事例」だという非難が殺到している。これについてハンギョレは説明を聞くため、韓教連代表のクォン牧師と事務総長のチェ・ギス牧師に電話をかけたが、連絡が取れなかった。

 一方、韓教連と共に代表的な保守プロテスタント教団連合団体の韓教総は18日、チョン・グァンフン牧師主導の光化門(クァンファムン)太極旗集会でCOVID-19感染者が多数発生したことと関連し、代表会長名義の国民向け謝罪文を発表したのに続き、19日にはソウル韓国教会100周年記念館で、所属教団長たちがチョン・グァンフン牧師の政治的行動を支持しないという意思を明らかにした。

チョ・ヒョン宗教専門記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/religious/958628.html韓国語原文入力:2020-08-2018:14
訳H.J

関連記事