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裁判所‘餅代検事’でなく暴露者を捕えた検察を叱責

原文入力:2009-12-04午後07:11:29
ノ・フェチャン‘Xファイル公開’無罪
イ・ハクス,ホン・ソッキョン 調査もせずに‘虚偽事実結論’批判
"録音収録を見れば、三星が検事たちに金品支給 推定当然"
"以後にも金が渡ったという推定 可能" 時効満了 主張‘一蹴’

パク・ヒョンチョル記者

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いわゆる‘安全企画部 Xファイル’内容を公開した疑惑で起訴されたノ・フェチャン進歩新党代表に控訴審で無罪が宣告され、録音収録に生々しく含まれている犯罪行為の痕跡はきちんと追わず、暴露者などにだけ刃物を振り回した検察は赤面することになった。

イ・ハクス当時 三星秘書室長とホン・ソッキョン中央日報社社長が1997年9月に交わした対話を録音した国家安全企画部盗聴チームの‘エックスファイル’には、秋夕を控えて三星が検事たちに渡すわいろ金額が具体的に出てくる。当時、民主労働党議員だったノ代表は2005年8月これを根拠に△法務部次官・ソウル地検長・ソウル高等検察庁次長に‘基本餅代’△大検察庁捜査企画官に‘基本餅代+500万ウォン’△ホン会長の弟のホン・ソクチョ当時ソウル地検刑事部長には2年間5000万ウォン△ホン部長の後輩検事たちに餅代を渡したという内容と共に前・現職検事7人の実名を公開した。

駐米大使だったホン会長はその年7月<文化放送>がこういう内容を報道した後に大使職から退き、キム・サンヒ法務部次官は名前が公開されるや辞表を出した。‘餅代伝達策’として指定されたホン・ソクチョ当時光州高検長も翌年2月人事の時に検察を去った。

検察内‘三星奨学生’を探し出さなければならないという世論が沸騰したが、検察は「控訴時効が過ぎた」などの理由で三星と‘餅代検事たち’を無嫌疑処理した。‘中身’を無嫌疑処分した検察は、その代わりに2007年5月ノ前議員を名誉毀損疑惑で不拘束起訴した。‘エックスファイル’を報道した<文化放送>記者も同じ嫌疑で起訴した。三星に勤めていたキム・ヨンチョル弁護士は2007年11月、この内容を具体化した‘餅代リスト’を公開したが、三星特別検査チームも前・現職検察幹部らを処罰できなかった。

裁判所は4日、真実を明らかにするどころか具体的疑惑を虚偽事実に仕立てた検察の不良捜査を明確に指摘した。裁判所は「合理性と理性を持った一般人ならば、三星が録音収録内容どおり検事たちに金品を支給したと強く推定をするのが当然だ」とし「それでも検察はイ秘書室長とホン会長を全く捜査しないなど、録音収録内容が虚偽という点に対する立証が足りない」とついた。裁判所はノ代表が‘エックスファイル’を公開する他はなかった状況を説明し「録音収録対話以後にも三星が検事たちに組織的に金品を渡したという合理的推定が可能だが、もし実際にお金が渡っていたならば控訴時効が完成されない部分がありえた」と付け加えた。検察が月は見ずに月を示す指だけを問題にしたという叱責であるわけだ。

裁判所はまた裁判所の召還に応じなかったり消極的な証言で一貫したイ前室長とホン会長に対しても「数回の証人召還に全て応じなかったり事実上証言を回避して‘録音収録内容が事実ではない’という陳述だけをした」と指摘した。

パク・ヒョンチョル記者fkcool@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/391522.html 訳J.S