光州市(クァンジュシ)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の地域感染の拡散傾向を遮断するために、社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)の第2段階の措置を3週間実施し、市民の日常風景も変わってきている。市庁や区庁の職員食堂では一度に49人ずつ食事し、結婚式場や葬儀場も人員を制限して執り行われている。
光州広域市は20日から職員食堂の定員を49人に制限している。職員食堂への入場のために待機するのも49人まで可能だ。市は、職員食堂はソーシャル・ディスタンシングの第2段階の集会・会合の禁止の行政命令の対象ではないが、先取り対応のために定員を49人に制限した。
市は2000人ほどの職員が一度に職員食堂に集まらないよう、昼休みを4段階に分けた。イ・ドングク市総務課長は「庁舎の建物を3~7階ごとに分け、午前11時30分から4段階に昼休みを別にしている」と述べた。光山区(クヮンサング)も職員食堂に衛生用の仕切りを設置し、250席の座席に半数だけが入場し、食事をするようにしている。光山区も部署別に職員食堂の利用時間を2段階に分け、待ち時間を減らしている。昼食に弁当を用意する公務員も登場した。光州市役所職員のCさんは「職員食堂を利用していたが、最近は職員7人が昼食に弁当を持ってきて、一緒に食事をしている」と語った。
ソーシャル・ディスタンシングの第2段階措置は、結婚式・葬儀・同窓会などの私的な会合の風景も変えている。ソーシャル・ディスタンシングの第1段階では、防疫規則を守ることで、集会・会合・行事が可能だが、第2段階では、室内50人以上、室外100人以上の集会・会合・行事が禁止される。集会禁止の行政命令を破れば、感染病予防法により捜査機関に告発されることがありうる。
光州市内の17カ所の結婚式場は、式場内の座席数を49席に減らした。49席の座席には新郎・新婦の直系家族だけが座ることができる。友人・知人などは式場外で結婚式を見守る。光州北区角化洞(プック・カクファドン)のあるウエディングホールのユン・ミニ部長は「一定数の来賓が食事をする支払保証人数を50%程度減らし、食事をしなくても代金を支払わなくてはならない負担を減らしている」と語った。
30カ所の葬儀場もソーシャル・ディスタンシングの第2段階措置を守っている。弔問客の相当数は、香典を間接的に渡したり、弔問を終えるとすぐに葬儀場を出ている。カトリック教会(54カ所)と仏教寺院(114カ所)は今月1日以後、ミサと法会を中止した。光州のプロテスタント教会の場合、19日に1492カ所の27%に当たる404カ所だけがオンライン礼拝に切り替えた。