原文入力:2009-12-01午後01:20:15
自分は "歴史的召命" 批判論は "反対ための反対"
4大河川・世宗市など相手方の論理は認めない思考方式
ファン・ジュンボム記者
←李明博大統領が30日午前、大統領府で開かれたハンナラ党最高委員団招請朝食懇談会に参加するためチョン・モンジュン ハンナラ党代表最高委員をはじめとする最高委員団と会議場に入っている。 中央はコン・ソンジン最高委員。大統領府カメラマン団.
世宗市修正と4大河川事業 正面突破基調を確実にした李明博大統領が最近 "国家百年の大計","歴史的召命","先進化の基礎"等の表現をしばしば口にし悲壮感を加えている。"イ大統領がそれだけ今回のことを重く考えている"(パク・ソンギュ スポークスマン)というのが大統領府の説明だが、ややもすれば‘自分は至高至善だ’という大統領の認識は国民との疎通と説得をさらに難しくしかねないという指摘が出ている。
イ大統領は30日、ハンナラ党指導部と大統領府朝食会で 「世宗市・4大河川と関連して、私たちの社会に葛藤が生じたことは胸が痛い」として「世界の色々な国々は先んじようと競争しているのに、国内は葛藤していて心配だ」と話した。世宗市や4大河川のように‘国家百年の大計’政策を巡る熱い論争は、民主政治では‘空気’のようなものだが、イ大統領はこれを非常に浪費的だと認識していることを表わす発言だ。
批判論を「反対のための反対」と片付けるのも同じだ。イ大統領は去る27日‘大統領との対話’生中継に出演し、4大河川事業に対しては「反対している方々も相当な部分は分かっていながら反対していると思う」,福祉予算減少の指摘に対しては「反対のための反対と考える」と話した。
イ大統領はそれと共に世宗市修正と関連して「歴史的召命を持って行わなければならない」,「歴史に恥ずかしくないよう堂々とやろう」というなど、‘歴史との対話’を何度も強調した。「先進化の基礎を作り次の政権が常勝疾走するようにする」ともした。世宗市問題は政府政策の一貫性と国家の信頼,国土均衡発展などの価値問題も内包しているが、イ大統領の‘歴史的召命’の前では世宗市修正反対論者などは没歴史的な部類になってしまった。
イ大統領が世宗市修正と4大河川事業に強い自己確信を見せるのは、現代建設神話,清渓川復元などで得た経験が大きく作用していると見られる。イ大統領が好んで使う「初めは反対してもやってみれば皆が喜ぶ」という言葉がそれだ。また‘歴史’を強く強調するのはイ大統領だけでなく、前任大統領らを含め単任制大統領制で繰り返される現象でもある。
しかし、大統領の‘歴史との対話’は心おきなく政策を展開できるようにする純粋機能と、国民世論を無視させる逆機能を同時に持っているというのが学者たちの指摘だ。カン・ウォンテク崇実大教授はイ大統領が「反対のための反対」をしばしば言及することに対して「国民との疎通を難しくする恐れがある」として「権力を持った指導者として相手方にさらに耳を傾ける姿勢が説得に役立つだろう」と話した。与党のある要人は「大統領が‘歴史的召命’を強調するのは‘私は正しく君は誤っている’という式に見え望ましくない」と話した。親朴槿恵指向のイ・ソンホン ハンナラ党議員もこの日<文化放送>ラジオ‘ソン・ソクヒの視線集中’に出演し「イ大統領が世宗市原案推進はあたかも政治的なことで、世宗市修正案は歴史的召命を持って行うことと話すのは国民を説得する上で限界がないだろうか」と批判した。
ファン・ジュンボム記者jaybee@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/390788.html 訳J.S