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文大統領「慰安婦運動の大義、固く守られなければならない」

登録:2020-06-09 02:12 修正:2020-06-09 06:55
文在寅大統領が8日、大統領府で首席補佐官会議を主宰している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8日、正義記憶連帯(正義連)に関する非難が決して慰安婦運動の本質を毀損してはならないという意志を強く表した。

 文大統領はこの日、大統領府で行われた首席補佐官会議において「慰安婦運動30年の歴史は、人間の尊厳を守るとともに、女性の人権と平和のための歩みだった」とし「慰安婦運動の大義は固く守られなければならず、人類普遍の価値を守ろうという崇高な志が損なわれてはならない」と述べた。文大統領が正義連事態に関して発言したのは、先月7日のイ・ヨンスさんの記者会見後、初めて。

 文大統領は、正義連に対する非難を拡大して慰安婦運動を根本から否定しようとする一部の行動を強く批判した。「慰安婦運動そのものを否定し、運動の大義を傷つけようとする一部による試みは正しくない」とし、これは「被害者女性の尊厳と名誉をも傷つける行い」であり「反人類的な戦争犯罪行為を告発し、女性の人権の価値を擁護するために献身してきた慰安婦運動の正当性に対する根本的な挑戦」と述べた。イ・ヨンスさんについては「慰安婦運動の歴史」と称え、「慰安婦被害者たちは残酷だった人生を証言するとともに、慰安婦運動を率いてきたことだけでも、誰に認めてもらう必要もなく、存在そのものが尊い」と評価した。

 文大統領は、正義連事件が、市民運動を点検するとともに前に進む契機とならなければならないと述べた。そして「雨降って地固まるという言葉がある」とし「批判と試練が慰安婦運動を発展的に昇華させる契機になることを期待する」と述べた。文大統領は今後、寄付金統合システムを構築し、寄付金や後援金の募金活動の透明性を強化すると約束した。

ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/948375.html韓国語原文入力:2020-06-08 15:07
訳D.K

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