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8日から99日ぶりに全学年が登校

登録:2020-06-08 05:47 修正:2020-06-08 07:18
今日から中1・小5~6年生も登校 
登校を見送った首都圏の学校も10日から再開予定 
新型コロナの不安・授業の実効性めぐる議論も
今月3日昼、ソウル江西区の登元小学校で、3年生たちが昼食後机を拭いている。生徒らは仕切りが設置された自分の席で給食を食べ、食後は自分の席を消毒した=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 8日から全国の中学1年生と小学5~6年生の135万人も登校できるようになり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による段階的な登校開始日程が終了する。しかし、全国の小中高校生595万人全員が毎日登校授業を受けられるわけではなく、実効性をめぐる論議が続くものとみられる。

 先月20日に高校3年生から始まった登校授業は、5月27日に高校2年生、中学3年生、小学1年生、園児、今月3日には高校1年生、中学2年生、小学3年生に続き、8日には残りの学年も加わり、すべての生徒が登校することになった。3月2日に予定されていた始業式が延期されてから99日ぶりのことだ。COVID-19の感染拡大で登校を見送っていた首都圏の学校514校(5日基準)のうち、大半の京畿道富川市(プチョンシ)の251校、仁川富平区(ブピョング)の153校、桂陽区(ケヤング)の89校も10日に登校授業を始める計画だ。

 しかし、まだ学校生活がCOVID-19以前に戻ることは難しいと見られる。同日、ロッテワールドを訪れた高校3年生の生徒の感染が確認され、しばらく登校授業を中止した中浪区(チュンラング)の元墨高校のように、発生の推移によっては遠隔授業に戻る学校が多くなる可能性が高いからだ。特に首都圏では密集度を下げるため、「全校生の3分の1以下」の登校が推奨されているため、学年別に1週間ずつ登校するか、週に1、2回登校する学校が多い。

 このため、「このような形の登校が果たして意味があるのか」という論争は収まりそうにない。京畿道地域のある高校の教師は「進度を合わせるため、遠隔授業で教わったことは登校授業で教えない方針を学校レベルで決めたが、生徒に必要な教育を提供できないなら、果たして登校が必要なのか疑問だ」と話した。学年別に1週間ごとに登校するソウル地域の中学校の保護者は、「3週間ごとに長期休みがくるような感じ」と話した。一方、「生徒たちにとっては週に1、2回学校に来られるだけでも意味が大きい」という反論もある。

 一方、ソウル市教育庁は7日、「創意的な体験活動のうち、ボランティア活動については2020学年度限定で学校別の勧奨時間をなくし、高校入学選考でもボランティア時間を成績に反映しない」と発表した。COVID-19の長期化でボランティア活動が難しくなった現実を考慮した決定だ。これによって、今年1年間、個人レベルのボランティア活動は事実上なくなり、学校レベルで計画しているボランティア活動だけが運営される。

チェ・ウォンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/948290.html韓国語原文入力: 2020-06-08 02:40
訳H.J