キム・ヨンチョル統一部長官は7日、「感染症への共同対応体系を構築することが(現在の南北関係で)最も重要な課題だ」と述べた。
キム・ヨンチョル長官は同日、政府ソウル庁舎の統一部大会議室で行われた出入記者懇談会で「世界が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以前と以後で区分されるほど、COVID-19が私たちの日常だけでなく南北関係と朝鮮半島情勢にも様々なかたちで影響を及ぼしている」とし、先のように述べた。キム長官は「大統領が強調したように、生命の朝鮮半島をどう具現化するかが現在の南北関係で最も重要な話題。新型感染症の周期的拡散や、各種の自然災害のような非伝統的な安保の脅威にどう対応するかは、統一部の主要課題だ」と述べた。それとともに「K-防疫の連帯と協力の原則を南北関係でも実現させたい。持続可能で包括的かつ協力的なやり方で保健医療協力のコンセプト(概念)を変化させたい」と述べた。
南北境界地域協力に関し、キム長官は山火事や感染症などに共同で対応する「統合的管理体系が重要だ」と強調した。また「非武装地帯(DMZ)の国際平和地帯化も重要課題。(昨年10月に中断された)板門店見学(安保観光)は、まず少数が参加する試験的なやり方で、6月からは可能ではないかと思う」と述べた。
南北の人的交流協力については、COVID-19状況を理由に速度を調整する方針を明らかにした。キム長官は「個別観光は(人々の)接触なので、北朝鮮側の防疫状況を見極めなければならず、6・15南北共同宣言20周年記念行事も(南北共同の)対面接触が可能かどうか慎重に判断しなければならない」と語った。