原文入力:2009-11-24午後08:35:28
出勤阻止 組合員250人と小競合い
奇襲進入後 就任式場 シャッター下ろす
イ・ムニョン記者
イ・ミョンバク大統領の選挙参謀であったキム・インギュ韓国デジタルメディア産業協会長が24日労組の激烈な反発を突き抜け<韓国放送>(KBS)新社長に就任した。キム社長は就任辞で「一部では私がKBSを掌握しにきたと主張しているが、政治・資本権力から守りにきた」として「来年には受信料を現実化し視聴者たちが‘KBSが本当に変わったんだな’と感じるようにニュース全般に対する果敢な改革を模索する」と明らかにした。
キム社長はこの日午前、韓国放送の前に到着し出勤を試みたが、組合員250人余りの強い抵抗で本館進入に失敗した。9時47分頃、姿を現わしたキム社長は社内安全管理チームと警備警察80人余りの助けを受け本館へ向かった。彼を阻む組合員らと戦闘警察,韓国放送幹部および取材陣は互いに絡まり大きな衝突を起こした。キム社長は何回もの進入企図が失敗するや、10分余りで車に乗り立ち去り、午前10時から本館1階TV公開ホールで予定されていた就任式も延期になった。
反面、キム社長の2次出勤企図はあっという間になされた。彼は労組の隊列がそろう前の午後1時25分頃に現れ、本館就任式場に入ることに成功した。キム社長の就任式場進入は部所長らから本館階段前への集結指示を受けたチーム長らの保護の中でなされた。彼は玄関でなく就任式場にまっすぐ通じる視聴者事業チーム出入り口を通じ組合員らを締め出し、使用側は公開ホールに通じる通路にシャッターを下ろし組合員らの進入を阻んだ。シャッターを押して入った一部組合員らは3階の副調整室を占拠し就任式の(社内)中継放送を中断させたがキム社長は就任式を強行した。
キム社長は就任辞で韓国放送の当面の課題として‘確実な公営放送化’を挙げ、物的土台確保のための‘来年内の受信料引き上げ’方針を明らかにした。彼は‘果敢なニュース改革’にも言及したが具体的な内容は公開しなかった。
カン・ドング労組委員長は本館民主広場で開いた整理集会で「油断した間にイ・ミョンバク選挙参謀が社長室に入った」とし「明日(25日) 7時の出勤阻止闘争と26日から始まる全面ストライキ投票に参加して欲しい」と組合員らに督励した。しかし一部組合員らは「執行部が社長室占拠座り込みなど強力な闘争を行おうとしない」とし強く抗議する場面もあった。
この日、韓国放送野党推薦理事らは声明を出し「イ・ミョンバク大統領大選特別補佐官出身がKBS社長になることで、大統領の政策を批判し牽制しなければならない言論の批判機能が弱まる」としてキム社長の自主辞退を要求した。
イ・ムニョン記者moon0@hani.co.kr
原文: 訳J.S