原文入力:2009-11-23午前08:53:43
景福宮・文来・方背駅で検出…装備密封しないまま積みあげ
ナム・ジョンヨン記者
石綿解体工事を行っているソウル地下鉄3号線景福宮駅で1級発ガン物質の石綿が検出され、地下鉄駅石綿除去工事現場の体系的な管理が至急必要だという指摘が出ている。
環境運動団体の市民環境研究所と韓国石綿追放ネットワーク,ソウル環境運動連合は22日、景福宮駅の待合室とプラットホームなどでホコリ試料を採取し分析した結果、石綿が検出されたと明らかにした。景福宮駅で発見された石綿は白石面と茶石綿,トレモライトなどで、駅改札口周辺と事務室,地下3階プラットホームなどで採取した5ヶのホコリ試料から検出された。
景福宮駅の不十分な石綿管理実態は去る12日、市民環境研究所がホコリ試料を採取した現場でも確認された。<ハンギョレ>が市民環境研究所とともに景福宮駅を調べると、石綿撤去業者は石綿工事装備などをプラットホームの隅に積みあげ、密封せずに一般ビニールで軽く覆っていた。市民環境研究所はプラットホームに露出した工事装備の内、防塵マスクと作業用手袋,保養用ビニールなどに付いていたホコリから石綿が検出されたと明らかにした。チェ・イェヨン市民環境研究所副所長は「地下鉄がホームに入ってくる時に起こる風で石綿が飛散する可能性がある」として「石綿工事案内板もなく工事機材を露出させるなどいいかげんなやり方で撤去作業を始めた」と話した。
市民環境研究所は去る5月、地下鉄2号線方背駅と文来駅で採取したホコリ試料からも石綿が出てきたと付け加えた。方背駅ではホームの工事現場コンクリート片からトレモライトが出てき、文来駅ホームのスピーカーと天井隠し板から採取された2ヶのホコリ試料からは白石面とトレモライトが検出されたということだ。
現在、地下鉄1~4号線を運営するソウルメトロは過去に石綿含有資材を多く用いた17駅を特別管理駅舎に指定し、毎月石綿大気濃度を測定している。だが景福宮駅のように特別管理駅舎でない駅は管理の死角地帯として残っている。
チェ副所長は「特別管理駅舎でなくとも、多くの業者が地下鉄の駅1ヶ所を小規模工事する場合がある」とし「今回の調査結果はあちこちで工事が進行され管理が不十分になされていることを示している」と話した。
これに対しソウル地方労働庁関係者は「該当業者を調査したが、ホームの資材は工事補助装備なので廃棄する必要がないことが明らかになったので工事中止命令を下さなかった」と話した。
ナム・ジョンヨン記者fandg@hani.co.kr
原文: 訳J.S