本文に移動

「ドライブスルー」に続き「ワンストップ」…ウイルスより早く進化する韓国の検査法

登録:2020-03-04 06:49 修正:2020-03-04 07:42
「COVID-19検査、駐車場にいれば医療スタッフが駆け付けます」 
盆唐済生病院、「ドライブスルー」とはまた違う「ワンストップ検査」稼動
3日午前、盆唐済生病院に用意された「ワンストップ選別診療所」にて、ある市民がCOVID-19の検査のために検体を採取している//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の迅速な検査のために地方自治体ごとに「ドライブスルー選別診療所」を相次いで導入している中で、病院の駐車場で乗用車に乗って待機さえしていれば医療スタッフが駆け付けてCOVID-19の検査を行う「ワンストップ選別診療所」も登場した。ドライブスルー方式は検査対象者が自分の車から降りずに車両を移動して受付・問診・処方などを受けることができるが、ワンストップ選別診療方式は対象者が車中で待機さえしていればいい。

 京畿道城南市(ソンナムシ)の盆唐済生病院(院長イ・ヨンサン)は3日、迅速で安全なCOVID-19検査のために「車両利用ワンストップ選別診療所」の運営を始めたと明らかにした。この選別診療所を利用すれば、検体の採取が車中で行われるため、1人当りの検査時間が以前の1時間から5~10分以内に大幅に短縮される。

 選別診療所では1日に最大80人ほどの検査が行われ、平日の午前9時から午後5時まで医者1人と看護師・臨床病理士4人、事務スタッフ2人、案内要員3人が勤める。検査を望む人は病院が指定した場所に駐車して車中で待てば、医療スタッフが直接車に近づいて全ての検査を行う。

 設置場所は盆唐済生病院本館前の地上駐車場だ。面積は457平方メートル規模。そこには選別診療所1棟と詰め所9棟、事務所1棟が設置され、2日から試験運営された。試験運営したこの日、70人が検査を受けた。

2日に盆唐済生病院に用意されたワンストップ選別診療所//ハンギョレ新聞社

 イ・ヨンサン院長は「検査待機による相互感染を予防してより多くの検査ができる車両利用ワンストップ選別診療所を運営することになった。検査対象の患者がより一層便利に検査を受けることができるように最善を尽くす」と話した。

 一方、盆唐済生病院は先月27日、保健福祉部から呼吸器疾患に対して病院訪問から入院治療までの診療の全過程で一般外来患者と分離して診療する国民安心病院Bに指定された。

キム・ギソン記者、写真 盆唐済生病院提供(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/930931.html韓国語原文入力:2020-03-03 18:32
訳M.S

関連記事