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新型コロナ感染が変えた総選挙…終盤の変数に浮上

登録:2020-02-24 02:15 修正:2020-02-24 07:44
鍾路で直接対決のイ・ナギョンとファン・ギョアン 
公開日程なしでユーチューブやフェイスブックで代替 
釜山では「選挙運動は道理にかなわず」 
地域を回って防疫作業手伝いも
23日午後、移送されてきたCOVID-19感染者が大邱市中区の啓明大学校大邱東山病院に入っていくところ//ハンギョレ新聞社

 「○○○議員、新型コロナ防疫ボランティア活動を展開」「COVID-19に対する政府の対応、一日も早く『深刻』に格上げすべき」

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)事態発生以降、4月の総選挙に向けて奔走する各予備候補の報道資料には「COVID-19」という単語が必ず入る。選挙運動の暫定的中断を宣言した候補もおり、有権者と対面接触せずに済むユーチューブ選挙運動などが先を争うように導入されている。韓国社会を揺るがしているCOVID-19が選挙運動の風景そのものを変えてしまったかたちだ。

 候補が確定し、与野党が最も激しく対立しているソウル鐘路(チョンノ)も「暫定休業」に入った。共に民主党候補のイ・ナギョン共同常任選挙対策委員長は23日午前、インターネットで礼拝に参加。午後には個別面談などの非公開日程を消化した。イ委員長は、COVID-19が落ち着くまで対面選挙運動は行わないと宣言し、代わりにユーチューブチャンネル「イ・ナギョンTV」を開始すると明らかにした。イ委員長側の関係者はハンギョレの電話取材に対し「選挙運動のやり方に変化が必要だ。代わりの手段としてユーチューブを提示した」と説明した。

 未来統合党のファン・ギョアン代表は、前日に続きこの日も公開日程はこなさなかった。ファン代表側は「COVID-19の拡散により日程を全て取り消した」と述べた。ファン代表はこの日、フェイスブックを通じて「(鐘路のための)生活型公約から長期的発展のための『グランドプラン』までを提示する」とし、当分は外部での対面活動の代わりに公約樹立に邁進する方針であることを予告した。

 感染者が発生した地域は、選挙運動そのものに気を使う余力がない状況だ。感染者が16人(23日昼12時現在)も発生した釜山(プサン)地域の議員たちも奔走した。民主党のチョン・ジェス議員(釜山北区江西区(プック、カンソグ)甲)は「こんな時に選挙運動をするのは道理にかなっていないと思った」とし、選挙運動を暫定的に中断すると明らかにした。その代わり、チョン議員は同日、亀浦(クポ)市場などの防疫活動に取り組み、同党のユン・ジュンホ議員(釜山海雲台(ヘウンデ)乙)も地域の防疫専門会社と共にコンビニやマンション団地などの密集地域を回り、防疫作業を手伝った。

 未来統合党はCOVID-19の感染者が多く発生した大邱(テグ)・慶尚北道地域を中心にCOVID-19拡散防止タスクフォース(TF)を立ち上げ、対策作りに専念している。同党のCOVID-19対策TFのシン・サンジン委員長は「地域では、選挙運動をすること自体が批判される雰囲気」だとし、「党レベルで、対面接触の選挙運動の自粛、握手の代わりにアイコンタクトや手でハートの形をつくる挨拶、マスク着用などを勧告している」と語った。

ソ・ヨンジ、キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/929411.html韓国語原文入力:2020-02-23 18:46
訳D.K

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