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韓国市民社会要人100人「安倍政権の放射能汚染水放流は人類に対する核テロ」

登録:2020-02-18 20:58 修正:2020-02-19 07:37
汚染水放流の中断求める国際的キャンペーンを計画
18日、ソウル市中区の環境財団で開かれた「安倍政権、放射能汚染水の海洋放流計画中断要求」記者会見を終えた後、参席者たちが画家のイム・オクサン氏による安倍晋三首相糾弾パフォーマンスに参加している。真っ赤な手形は、放射能汚染水を象徴する=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 教育界、環境団体など市民社会の要人100人が、日本の安倍政権の放射能汚染水放流を「人類に対する核テロ犯罪行為」と規定し、中断を求めるキャンペーン活動を行うと明らかにした。

 コ・チョルファン誠信学院理事長、キム・ジョンホン4.16財団理事長、イ・ジョンユン原子力の安全と未来代表、チョン・カンジャ参与連帯共同代表、チェ・ジェチョン梨花女子大学客員教授など、各界の要人100人は18日午前、ソウル市西小門(ソソムン)の環境財団レイチェル・カーソン・ルームで記者会見を行い「安倍政権による放射能汚染水の海洋放流中断のための各界要人100人声明」を発表した。イ・チャンヒョン国民大学教授などが朗読した宣言文で、要人たちは放射能汚染水の放出を「最も容易で安価に放射能汚染水を処理しようとする安倍政権の姑息な手段」と規定して、日本政府が夏季東京五輪を控えて「日本が回復し復興していることを見せるために、人類に予測不能な大災難を広めようとしている」と批判した。

 要人たちはまた「人類歴史上120万トンに達する放射能汚染水を薄めて排出した事例があったか」として「地球と全人類を対象に人体実験を行うという意味としか解釈できない」と主張した。日本が放流する放射能物質は、無色、無臭、無味で人間の感覚では避けられず、潮流に乗って太平洋を巡ることになる。食物連鎖を通じてからだの中に蓄積され、海洋土にも汚染物質が残る。

 参席者たちは、日本国内の専門家たちでさえ「費用が多少かかっても10万トン程度の大型貯蔵タンクに少なくともトリチウムの半減期(12.3年)の10倍に当たる123年保管する方法」を提案しているとして、日本政府と東京電力が「敷地の確保と地方自治体の許認可の困難を言い訳にせず、海洋投棄規制に関する国際協約であるロンドン協約を遵守して東京五輪を政治的に利用するな」と要求した。

 環境財団など市民社会は「放射能汚染水の放出は、まさしく人類に向けたテロ」というメッセージを各国の言語で翻訳し、世界主要国に伝播するキャンペーンを進める計画だ。キャンペーンは、広告研究所のイ・チェソク所長が引き受けて進める。イ所長は「国際的な世論を作るために、各国の言語でのキャンペーンを企画中」としながら「核爆弾が一瞬で爆発し殺すことならば、放射能汚染水の放流は少しずつ流して人類を殺すことというメッセージを込めるだろう」と話した。

 さらに記者会見の参加者たちは、イム・オクサン氏が現場で描いた安倍首相の肖像画に、真っ赤な手形を付けるパフォーマンスも進めた。今回の宣言には、ソウル大学のペク・ナクチョン教授、芸術の殿堂のソン・スク理事長、建築家のスン・ヒョサン氏、登山家のオム・ホンギル氏、映画監督のイ・ミョンセ氏、小説家のウン・ヒギョン氏、ワールドビジョン世界市民学校のハン・ビヤ校長など100人が参加した。

キム・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/928658.html韓国語原文入力:2020-02-18 16:17
訳J.S

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