政府は今月4日から、14日以内に中国湖北省を訪問したり滞在したことのあるすべての外国人の入国を全面的に禁止する。政府は出発地での航空券発券時、入国段階、入国以降の3段階にわたって「1対1質問」方式を通じて湖北省を訪問したかどうかを確認すると明らかにしたが、入国者が虚偽の回答をした場合、強制退去する一方、今後も韓国内への入国を禁止する方針だ。
3日、法務部は「中国危険地域からの入国制限措置などの詳細内容」に関する報道資料を出し、「最近14日以内に中国湖北省に訪問した事実があるにもかかわらず、発券段階、検疫過程、入国審査過程でこれに虚偽の回答をしたり、虚偽記載した外国人に対し、後日その事実が明らかになった場合、検疫法に則った処罰を科すとともに強制退去させ、今後の国内への入国を禁止する計画だ」と明らかにした。
これに先立ち政府は「14日以内の湖北省訪問」の有無を確認するため、湖北省が発行したパスポートを所持した中国人の入国制限▽湖北省を管轄する公館で発給された既存のビザの効力の暫定停止などの具体的な方針を発表している。また、外国人が湖北省を訪問したかどうかを確認するため、搭乗券の発券段階で1対1質問により事実関係を確認し、国内入国時に提出する「健康状態質問書」に湖北省を訪れたかどうかを問う項目を追加することにした。
湖北省からの入国遮断措置に“穴”が生じるのを防ぐため、自動審査台を通じた外国人の入国も中止される。法務部は「入国制限対象者が自動審査台を通じて入国できないよう、入国するすべての外国人に対し自動審査台の利用を中止する」とし、「入国する外国人は出入国審査官の対面審査を受けなければならない」と説明した。