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一部の液状電子たばこから重症肺疾患誘発の疑いのある物質を検出

登録:2019-12-11 21:28 修正:2019-12-12 08:31
12日、食薬処が有害成分分析結果を公開予定
10月、ソウル市内のコンビニ店員が、販売が中止された液状電子たばこを回収している//ハンギョレ新聞社

 韓国政府が使用の中断を強く勧告した一部の液状型電子たばこから、重症肺疾患に関連するものと疑われる成分「ビタミンEアセテート」が検出された。米疾病管理予防センター(CDC)は、肺に付着する特徴があるビタミンEアセテートを肺疾患誘発の疑いのある成分の一つと見て、調査を進める間は電子たばこに添加しないことを勧告していた。

 11日、食品医薬品安全処によれば、韓国国内で流通中の153種の液状型電子たばこを対象に有害成分7種に対する分析作業を終え、12日に具体的内容を公開する予定だ。食薬処は大麻内の幻覚を起こす成分であるTHC、液状たばこに添加するビタミンEアセテート、加香物質3種(ジアセチル、アセトイン、2,3-ペンタンジオール)と液状の気化を助ける溶媒2種(プロピレングリコール、グリセリン)が液状たばこに含まれているかを調べた。その結果、一部の製品から人体に有害な可能性のあるビタミンEアセテート、加香・溶媒物質が検出された。

 ただし、米国で大きな論議になったTHCは、韓国国内の市販製品からは検出されなかった。麻薬類管理法により流通が禁じられたためと見られる。米国で発生した重症肺疾患患者の多くが、THCとニコチンを混合した液状型電子たばこを用いていたことが分かった。だが一部では、ニコチンだけが含まれた製品を吸った後にも肺疾患が現れた。

 米疾病管理予防センターの資料によれば、4日までに全米50州で液状電子たばこによる肺損傷患者2291人が発生し、48人が亡くなった。10月には韓国国内でも液状型電子たばこを吸って肺疾患にかかったと疑われる事例1件が保健当局に申告された。

パク・ヒョンジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/920505.html韓国語原文入力:2019-12-11 20:19
訳J.S

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